中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Shanghai Roseにて『Old Shanghai Jazz Band』のライブ視察

 日曜日である。今日は結構天気が良い割に気温もそれ程高くなく、上海にしては非常に清々しい日だった。お昼は部屋でマスタリングの下準備や、某歌手のTDの準備等、音楽関連の作業を行い、夕方から外滩にある『Shanghai ROSE』にて『オールド上海ジャズバンド』さんのライブを観に行って来た。
 一緒に行ったのは Jazzビブラフォニストの Akinaちゃんと彼女の旦那様の3人。実は以前、Akinaちゃんが日本の某Jazz雑誌に記事を寄稿するに当たり、上海のJazzシーンについてリサーチしていたらしく、その時に色々話していたら、「そう言えば日本にそんな名前のジャズバンドがあるらしいよ」という話が出て、今回上海公演があるらしいという事を聞きつけて彼女にチケットをとって貰っていたのだ。

 場所はバンド(外灘)の北側の絶好のロケーション。入り口はこんな感じ。

 振り返ってみると、东方明珠が見える。夕方6時前だというのにまだ明るい。

 そして定刻より約30分遅れでスタート。お酒を飲みながらゆっくり観られるのは非常に良い。

 ちょっと離れて全景を撮ってみた。

 この『Shanghai Rose』というお店は初めて来たのだが、今年の3月にオープンしたばかりらしく、なんでもデザイナーの蜷川実花さんがデザインされたそうな。内装が非常に凝っており、非日常的なアーティスティックな空間で、ゆっくりお酒を楽しめるのは良い。ライブ会場としても、PA機材も悪く無いし、ステージの大きさと客席の大きさも丁度良い感じで、結構良い箱なのだが、唯一許せなかったのは照明である。全てLEDのパーライトだったのだ。しかもコレが全点灯でも赤と青なので、全体的に紫色になる。演出用の照明としては別にLEDがあっても良いと思うが、一発「真っ白」なピンスポットが欲しかった。いやぁ…良いステージなのに実に勿体ない。

 でも演奏は非常に良かった。短い時間だったが、久々にイツモの仲間以外の演奏を聴いて色々と刺激を受けた。