今日は Jazzピアニスト『田中菜緒子』さんのライブツアー最終日、上海は-Cha-cafe开心果の３号店にてライブである。例によってPAエンジニアとしてのサポートと相成った訳だが、機材搬入とセッティングは昨夜大方片付けたので朝一から音出しが出来る。
現場に朝９時集合。今回マルチを回すので１からプリのセッティングをやり直す。プロの皆様なので何があっても対応できる様に準備を行う。今回３ピースなのでチャンネルに余裕が有る為、全てのタムにマイクを立てた。
また、今回生ピアノなので自分の音が聴こえなく恐れが有るため、不測の事態を考えてモニター２つ置きで挟み込む。
そして午前11時半会場。ランチタイムを挟んで午後１時から『昼の部』の開演である。サスガに玄人さんは違う。非常に素晴らしい演奏だった。この会場は上海とは言え、お客様は殆どが日本人なので、MCも日本語で行われた。
約１時間強で、お昼の部は終了。自然にアンコールが発生して１曲だけ演って下さった。
お昼の部終了後は『中国茶』で打ち上げ。とりあえず一安心？
夜の部までカナリ時間があったので、昼のライブの反省点を振り返って卓のセッティングをしなおした。基本的に３人で完全に音量コントロールができていらっしゃるので、こちら側からモニタで無理に足したりするシチュエーションは殆ど全く無かった。逆に言えば、それほどの音圧は必要ない事が判ったので、ハウリングの心配が無い分、寧ろモニタの『音色』にコダワれる訳だ。
今回ピアノはワンポイントステレオのコンデンサーを使っているので、カブりには弱いが音色そこそこ作れるので、一通り中音を作った後は、更に外音にもコダワって再度セッティング。３号店は外音が壁に反射して回り込むので、外を作った後でまた中の音が変わるから、再度調整が必要だ。これを一人で４時間くらい何度も何度も繰り返す。
そして午後８時過ぎ、『夜の部』開演。やはり Jazzは夜が似合うのか!? はたまた会場の雰囲気にメンバーが慣れて来たのか!? お昼よりも、より一層艶っぽい演奏で、時に熱く、時にしっとりと、歌い上げる様な演奏で泣きそうになった。
午後10時半、ようやく全ての演目が終了。田中さんは若くて美人なのに、これだけの才能があって（勿論努力もカナリしていると思う）前途有望だ。これからも遠い空から陰ながら応援して行きたいと思った。
また、ワタクシはドラマーなので、ライブではついついドラムに見入ってしまうのだが、久々に本気で『絶対に届かない』程上手いドラマーさんのプレイを、こんな目の前で見る事ができてシアワセな一日だった。練習しなきゃなぁ…。
最後はツアー最終日の打ち上げ。上海のJazz仲間も交えて皆で盛り上がった。
いやぁ…長い一日だったが、メンバーの皆様も非常に良い方ばかりで良かった。素晴らしいプロジェクトに関われて嬉しい。こういった縁がまたどこかで繋がる事を願って止まない。
