中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

タクシー予約アプリの功罪

 水曜日。約2日降った雨はようやく止んだ。寒いけど雨上がりって何となく気分が良い。朝一から息子を幼稚園に送り、その足でバスに乗って出社。仕事はまぁまぁ順調。今週末(日曜日)のイベントも頑張ろうっと。

 仕事を終えてからは、虹橋地区の知人宅で例によってお食事を頂きつつパソコン教室があるので、ほぼ定時で仕事を片付け、オフィスの前の大通り前でタクシーを待つが、待てど暮らせどタクシーが捕まらない。『空車が山程走っているにも関わらず…』である。
 コレには訳がある。最近上海市内で、スマフォを使った『タクシー予約アプリ』が流行っているのだ。コレ考えた人は頭が良い。アプリのプッシュ通信とGPSで、現在自分の周りに走っているタクシーの一覧が表示されるアプリなのだが、基本的な使い方としては、出発地と到着地を入力すると、付近を走っているタクシーのスマフォに一斉に通知が入る。そして近くを走っている運転手は、その人に対して直接電話して「あと5分くらいで着けるよ」とか交渉できるのだ。
 つまり、タクシー会社に依存しない。無線システムも不要。不特定多数の人が自分の都合でオーダーできる。しかも予約費も不要…と。運転手にとってもお客さんにとってもWin-Winなシステムなのだ。
 で、コレで問題になるのは、運転手だってやっぱり長距離が欲しいから『客を選ぶ』様になるんだな。でも客も客で急いでいたり、お客様を連れていたりすると、短距離でもお金を多少積んでも『早く』捕まえたいワケだ。

 そんな時、このアプリの最大の利点である『追加チャージ』ボタン!?の登場である!
 お客さんは自分の場所と行き先を入力して暫く待っていても運転手から連絡が入らなかった場合、『+5元』というボタンを押すと、運転手にその情報が即座に届く仕組みになっていて、運転手にしてみれば追加チャージが貰えるので、そちらを優先して来てくれる確率が上がるのだ。しかもコレ、5元のみならず、追加でどんどん幾らでも積めるらしい。結局お金がある人が勝つ仕組みだ。まさにWin-Win? 実に中国らしくてスゴい。
 私はこのアプリを使っていないので、普通に道端で寒空に30分程待ってようやく捕まえたのだが、このタクシーにもしっかりとフロントウィンドウにスマフォをセットしてリアルタイムにモニターしていた。

 興味があったので、運転手側がどういう風に聞こえるのか、ずっと聞いていたのだが、いやぁ…5元プラスする客の多い事!そりゃ乗車拒否されるわなぁ。。。コレってその内規制される様になる気がするが、問題は『どっかの会社が管理している』アプリじゃない…って部分なんだよね。しかもタクシー運転手にとっては自社のシステムに依存せずに客を見つけられるし、客にとっても金さえ積めば必ず捕まるので結構便利?だったりするから規制は難しいのかな?

 さて、午後11時前にタクシーに乗って知人宅を出て虹梅路を走っていたら、道端に渋谷タワレコを見つけた。確か以前水城路にあった気がするのだが…なんじゃこの派手な照明は!? こんな大胆なパクり名称を堂々と電飾ピカピカでやっちゃう所が相変わらず素敵な中国。何でもアリ。(因みにコレは偽物 CD & DVD屋です。大体1枚10元くらいで買える)

 帰宅したらこのクソ寒い時に飲水機が壊れていて電源が入らない。イチイチ湧かさないと暖かい水が飲めないなんて超困るので、コートも脱がずに修理開始。

 特にヒューズ等は問題無く、単に電源スイッチが接触不良を起こしていて、水を交換した時に振動で切れたまま入らなくなってしまった様だ。とりあえず使えないより使えた方が良いので、電源スイッチをバイパスする。切りたい時は線を抜けば良いだけだしね。

 クソ忙しい時に限って色々なモノが壊れるから人生って面白い? ま、片っ端から直して行きますけど(笑)