中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

小春日和

 金曜日である。14年4月4日で4が3つ、別にどーでも良いか(笑)
 今日の上海は良い天気で小春日和だった。上海に戻って来てからもう一週間が経つのかと思うと卒倒しそうになる。何でこんなに時の流れが早いんだろ? きっとこうやって色々忘れて行くんだろうなぁ。

 さて、今日も今日トテ忙しかった。仕事は、やる事が多くてシアワセだ。暇より忙しい方が健全でヨロシイ。

 写真はお昼に撮った桜?に似た植物。多分桜の一種だと思う…が、チョット自信無い(苦笑)


 そりゃそうと、ココ数週間のネット不調の原因と言われた『APCN2』であるが、予定通り今日復旧した様で、朝からアジア近郊のルーター達の混乱が始まっていて面白かった。ルーターは機器同士で経路情報の交換をするので、ルーティング情報が変わると伝言ゲームの様に伝わって行くのだが、サスガに蜘蛛の巣の様に絡み合った昨今のインターネット状況である。一カ所が正しい情報に変わってもそれが伝わるまでは新しい情報の方がマイノリティなので、最初は周りへの伝播の速度はあまり早く無いのだが、徐々に増え出すと加速度的に変化する様だ。
 今日は午前中から日本向けのパケットが不安定になり始めたので、同じ ipに対して定期的に tracerouteして監視していたのだが、ルーティングがコロコロ変わって非常に面白かった。linodeの東京データセンターに上海から tracerouteすると、一度、サンノゼ(カリフォルニア)を経由してから東京へルートされていたのだが、今は正しく上海の中国電信から『直接』日本のKDDIにルートされる様に修正されていた。
 色々眺めていたのだが、中国時間の朝9時半くらいから混乱が始まり、お昼くらいには収まったかな?…という感じである。中々こんなに大胆にルーティング変更がされる事は無いので、色々と検証できて面白かったし、結構勉強になった。

 いやぁ、…しかし今回のこの海底ケーブルのトラブルは良い教訓になった。インターネットはライフラインに近い。コレがあるから海外でも呼吸ができるのかもしれない。
 昨夜あまりに遅かったので上海の自宅で使ってるルーターApple -> NEC -> NETGEAR と変更して色々と実験を行ったのだが、結果的に殆ど変化は無かったが、面白かったのは日本では好調だった NECが絶不調だった事だ。

 ウチは木造四階建ての老房子ゆえ(木造は電波を通しまくるので)近所に無線LAN局が多いココでは、2.4GHz帯は混線しまくって速度が出ないので、基本的に 802.11n の 5GHz帯をメインに使っている。それゆえ選べるルーターも少ないので、こんなヘンテコなラインナップな訳だ(笑)
 中国では、中国電信が光提供している ONU(光終端装置)が非常にガードが固く、結局 DHCPで 3ipまでしか吐いてくれないので、裏技を使って DMZ領域に新しいルータを設置して、そこでポートマッピングを行っている。でもコレはダブルNATになるので、機器によっては速度が出ない。中々組み合わせも難しい。
 …とは言え、何はともあれAPCN2が治って良かった。