中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

台風の中、日本へ移動

 水曜日である。本日から土曜まで日本出張。なんと台風 8号とタイミングを合わせた様な出張スケジュールで泣ける。
 写真は本日の機体。懐かしの B747-400ダブルデッカーのロング(2F席が長い)タイプである。この機体は高度成長期に活躍した古い設計で、一度に400人以上運べるので世界中で重宝されたが、非常に燃費が悪い…という噂で各社引退が続いているのだ。でも中国国際航空ではまだ現役で飛んでるらしい。


 ただ台風の様なこういう悪条件では、この巨体と 4基のエンジンが頼もしい。この機体は速度は出ないケド揺れにくいからね。
 サスガに古い機体なので機内にオンデマンドビデオ等は一切無かったが、フロントのスクリーンに現在飛んでいる航路の軌跡がタマに表示されるのを見ていたら、今日は非常に面白いルートで飛んでいたのが判る。

 もちろん台風を避ける為だろうが、まず一旦、朝鮮半島の方までほぼ真上に北上し、朝鮮半島を横切ってそこから石川県の能登半島へ真横に移動。それから長野県上空を横切って福島の上までやってきて、そこから南下して成田に入った。いつもの 1.5倍くらいの距離を飛んでいた気がする。
 いやぁ…こんなルートあるんだね。今まで 10年以上上海に住んでいて、それこそ 40回以上このルートは乗っているのだが、こんなルートは初めてだったので新鮮だった。
 到着は若干遅れたが機内はほぼ全く揺れなかった(台風避けて飛んでるので当たり前か)

 成田到着後は中々荷物が出てこなくて閉口したが(多分遅れたせいで他のターンテーブルと重なってしまったのだと思う)それ以外は順調。
 まず京成線で日暮里経由で新宿に出る。最初の打ち合わせが午後7時からだったので、その前に友人のモモちゃん夫妻と待ち合わせして喫茶店でお喋り。日本らしいものを頼みたくてスムージーなんか頼んでみた。

 彼女らは4月まで沖縄在住だったので、沖縄の面白い話をたくさん聞いてたら、あっという間に 1時間半が経っていた。名残惜しかったがシゴトがあるのでお別れし、その後は雨の中を巨大スーツケースを引き摺りながら東口の待ち合わせ場所に向かう。

 午後 7時過ぎから某所で行った仕事の打ち合わせは、非常に良い感じに纏まったし信頼感も上がったので、とても気分が良い。悪天候だったが足を運んで良かった。やはり何事もメールだけじゃなくて『面と向かって』話しをしないと駄目ですな。ヒトと直接会って話をすることの重要性を再認識した。

 午後 8時半過ぎ、気づけば夕食をとっていない事を思い出して、新宿で立ち食いそばに入った。懐かしい!立ち食いそばなんて中国じゃ有り得ないシステムだもんね。でも味はちゃんとしてるから凄い。サスガ日本。

 そして新宿駅から湘南新宿ラインで帰りましたとさ。

 帰宅後お風呂に入ってからTVをつけたら台風情報が大変な事になっていた。明日から土曜日まで、一番動かなきゃ行けない時にコレだもんなぁ。とにかく交通機関が乱れない事だけを祈ろう!