中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

『音作り』と『音選び』は違うのです

 日曜日である。やっとオフらしいオフ。今日は特に大きな予定が無いので家でノンビリと過ごした。天気は生憎の曇天。
 昼食後から思い出した様にフト机に向かい、またまた芸術的創作活動に勤しんじゃったりした。
 昨今のマルチエフェクターシンセサイザー類はプリセットが充実しすぎていて、自分で1から音を作るシチュエーションが非常に少なく、どちらというと『作る』というより『選ぶ』作業の方が多いのだが、この『探す』作業が実に不毛で、何千もの音の中から自分が望む音を探して選ぶ様な作業はワタクシは個人的にあまり好きでは無い。探し当てたとしても、決して自分の思い描いた通りの音色じゃ無かったりするので、結局エディットする羽目に陥るし、それだったら1から作った方が良いや…という気分に(タマに)なるのも致し方ない。
 そんなワケで今日は久々に音作りから始めてみた。
 しかし音を1から作るのは結構至難の業で、その機材の事を熟知して使い倒していなければならないワケで、中々思い通りに操れる機材…というものは非常に少なく、必然的に自分が使うギア(含ツールの類い)も、やはり『良い物』よりも『使いやすい』ものを選んでしまうのは言うまでも無い。
 巷で言われている『良い物』イコール『使いやすい』とは限らないので、どうしても自分の手に馴染んだ(しっくり来る)モノを選んで、そればっかり使う様になるワケだ。

 そんなワケで今日はワタクシ的なエディットメインで使用する定番ハードのご紹介。まずは Genesis3。これはカナリ古いアンプシミュレータなのだが、色々と使った挙げ句、結局ココに戻ってきてしまった。

 決して高い機材では無いし、一般の人(ギタリスト)にとっては決して使いやすい代物では無いと思うが、いやはや『慣れ』って怖い。ワタクシにとっては PODよりも思った音を作りやすかったりするのだ。
 内蔵エフェクトの充実もさることながら、設定の異なる2つのアンプ&キャビを自分の好きな割合で混ぜられる所が気に入っている。設定を一歩間違えるとイワユル『飛び道具』的な音しか出ないのだが、ちょっと毛色の違うアンプを混ぜるだけで、あるポイントで凄く良い空気感が出る場合があるので、弄っていて飽きない。アメリカンなアフォっぽいデカいLEDインジケーターも非常に判りやすくてカナリ気に入っている。

 そして、シンセはやはり microKORG。ワタクシは生まれて初めて手にしたシンセが KORGの MS-10だった事もあり、音作りをする目的でシンセを選ぶ場合は KORGを選ぶ事が多い。以前は『mono/poly』や『poly-61』そして『poly800』も使っていたな。 本来はパラメータ呼び出し式の機材はあまり好きじゃ無いのだが、やはり『慣れ』ですな。コレだと特に何も考えずにスイスイ作れる所が良い。ツマミをちょっと動かしただけで音がアナログっぽく大胆に変わる所も好きだなぁ。

 今二つの写真を見ながらフト気付いたのだが、ワタクシはきっと昔の電卓風な 7〜14セグメントの結構巨大な数字や英字が表示される LED表示機が好きなんだな。しかも LEDは赤と緑に限る(青いLEDは基本的にキライなので)
 それと、イマドキ流行のチマチマした字の液晶パネルが、いわゆるハード的な道具っぽくないから嫌いなんだと思う。そんな事を改めて再認識した。別にドーデモ良いけど。
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