中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

インディーズ作家

 月曜日、上海は晴れのち薄曇り。気温はお昼は18度くらいまで上がったが、全体的には何となく肌寒く感じる一日だった。
 仕事を終えてからは例によってガーデンホテルのジムに寄ってひと泳ぎした後にイツモの店電子書籍を読みながらビールとウヰスキーを一杯ずつ頂いた。
 さて、どうでも良いハナシかもしれないが、最近ハマってる作家さんに『ヘリベマルヲ』さんというインディーズ作家さんが居る。実は去年の8月にワタクシが入院する事が決まった際、入院中にどうせ暇だろうと思って電子書籍リーダーの Amazon Kindle(Paper White)を購入したのだが、その際に、読むものも多い方が良いだろう…と思って、特に深く考えずに彼の作品をダウンロードしたのが事の始まりだったりする。当時彼の作品はインディーズ扱いで無料だった事もあり、何というか『暇つぶしには手頃』な気がしたのだ(ライナーを見ても何というかどこかパンクの香りがして好きな世界観だったしね)
 で、実際に入院してみて(案の定)暇を持て余していたので彼の初期の作品を読み始めたワケだ。かなりディープで好きな世界観ではあったものの、ちょっとクセのある文体で、シーンの区切れ目がとても分かりづらく、また登場人物の名前が一般的すぎてイマイチ覚えられなかったりして何度も前に戻って読み返したりしたもののナニナニ結構楽しめるじゃないか!インディーズ作家っていわゆる自主制作なのだが、出版社を通さずに直接自分の作品を売る事ができる Kindleのシステムに感動すら覚えた。
 その後、退院してからも何だか通勤時に本を読む習慣がまた再燃してしまって、色々な作家さんを読みつつも、何故かこの『ヘリベマルヲ』さんの作品が気になって、他の作家を数冊読む毎に彼の作品を一冊ずつ挟む様になってしまったワケだ。
 彼の書き方の癖に慣れてきたのか、或いは2013年頃の作品から筆に脂が乗り始めた!?のか、以前よりグッと読みやすくなると同時に、破天荒な内容のまま、ぐいぐい引っ張る魅力まで感じる様になってきて、最近じゃすっかりファンになってしまった。
 今日もウヰスキー片手に、ちょうど一冊読み終えた所だ。(iPad版のKindleアプリで)

 本日読了した作品『KISSの法則 -Keep It Simple, Stupid !-』いやぁ…純粋に面白かったよ。毎回感じる事だけど、彼はキャラクターの描写が上手い。とても魅力的に描かれてるので頭の中にすぐに絵が浮かぶ。ストーリーは(一歩下がって俯瞰すると)結構ハチャメチャなんだけど、読んでると自然とこの世界に入り込んでしまい、スリリングで超楽しかった。キャラクターのネーミングとか要所要所にブラックユーモアじゃないけど、ニヤっとする部分があったりして中々シャレも効いていて良い。個人的には多感な中高生にオススメかな(笑)もちろん大人でも楽しめますよ。
 紙の本が無いのが残念だけど、寧ろこの時代、こっちの方が良いのかもね。海外でもフツーにダウンロード購入できるので便利だし。 別に電子書籍リーダーの Kindleが無くても、iPhone版や Android版、それに PC版や Mac版もあって、読むためのリーダーアプリは無料でダウンロードできるので興味ある方はお試しあれ!

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