中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

第7回ゲロゲーロ開催

 土曜日、上海は雨のち曇りのち晴れ。気温は特にチェックしなかったが昨日に比べるとそれ程暑くなく過ごし易い一日だった気がする。
 さて毎週土曜日はとても忙しい。まずは朝から靜安寺のヤマハさんでドラム教室のグループレッスン講師である。なぜか毎週土曜日に雨が降る気がしないでもない。ひょっとすると誰か雨男?or雨女?が居るのかもね(笑)
 レッスン終了後は gayaちゃんと二人でローカルの中華料理で食事した後、ワタクシは地下鉄二号線で一旦イツモの店に寄って機材を纏めて、その後はタクシーに乗って浦東のカフェ『开心果』に向かった。
 普段ならば古北に向かって別の音楽教室のドラムの個人レッスンが有るのだが、今ちょうど期末試験の時期らしく高校生の生徒が3人もお休みだった事に加え、今日はシンガーソングライターのモリシゲさんが企画する弾き語りショー『ゲロゲーロ』が开心果で開催される為、例によって PA担当ゆえ機材も非常に多いので、1名のレッスンを後日にずらしてもらい全てのレッスンをキャンセルして、早めにライブ会場に入って準備する事にした。
 例によって本日使った卓はワタクシ的な新兵器『XR18』である。

 モニターもフロントも iPad片手に歩き回って自分一人で全ての音作りができるから非常に便利だ。全体的な出音も B社製とは思えないほど良いし、これくらいの規模の現場なら十分に使える。(ある一点を除けば…であるが、まぁこれは長くなるので後日改めて書こうと思う。回避可能ではあるが結構致命的な不具合を発見したのでw)
 そしてまずはモリシゲさんの MCから。このイベントは一曲のみしか演奏できない旨の説明等を改めてお客様に説明したりして…。イベント本番中はワタクシは iPad片手に色々と歩き回っていたので、以下の写真は全て PAエリアに固定したビデオカメラの映像からキャプチャー。ビデオ画像からの切り抜きでも十分写真クオリティで使えるのだから時代は変わった。

 一番手は KISの皆様。一番メンバーが多いバンドが一番最初に来たので PA的には助かった。ゲロゲーロは出演順は当日の集合時間に『くじ引き』で順番を決めるので、誰が一番になるか全くわからないのだ。
 KISの皆様はオープニングに相応しい非常にパワフルな歌声の素敵なポップスだった。

 2番手は今や开心果のスタッフとして働いているモモちゃん。今日は店長が席を外していて彼が店長代理?じゃないが非常に忙しそうだった。でも甘い歌声は健在。

 そして3番目は AKOさん。非常に渋い楽曲をクールに歌い上げる。格好良い!マルケンさんのキレの有るカッティングもとても良かった。

 4番目はゴーヤプロジェクトの皆さま。しも手からの固定カメラゆえ全員が見えないのが残念だが、とてもハートフルな演奏だった。

 5番目はゴーダさん。小田和正の生まれ変わり?と勘違いする程、声質が似ている。相変わらず素晴らしい歌声だった。

 6番目はヒロンドさん。結構低めの渋い声の方なのだが今日は珍しく高い音域の歌を歌われていた。ご本人は風邪ひいて声が出ないと仰っていたがナニナニかなり良かった。

 続いて7番目はアレキサンダー空海さん。なんとルーパーを使ってその場で音を重ねていって最後はオケがちゃんと完成し、それに自分のコーラスを乗せて全ての楽器を自分で演奏する…というサーカスみたいな技だった。

 8番目は山ちゃん&福ちゃんさん。中国人女性のボーカルが非常に色っぽくて良かった。

 9番目は近田麻さん。え?主催してる誰かさんじゃないの?(笑)オリジナル曲、頻尿の歌の歌詞がめちゃめちゃ笑えた。曲は結構いい曲なので詩とのギャップが面白い。

 10番目は張さん。すごく心のこもった暖かい曲を中国語で歌った。やはりこういう曲調には中国語の響きがとても合うと思う。素晴らしい。

 11番目は遠藤彦慶さん。まだ 20代前半?若い男子のピアノ弾き語りは珍しい。オートフォーカスで手前のマイクスタンドにピントが合っちゃってるのが残念だが中々のイケメンで、歌もとても上手かった。今後が楽しみ!

 12番目はネコさん。お子様と二人のデュエット+今日はダンサーも一緒に友情出演。お子様の歌が上手でびっくり。しかも歌詞なんか見ずに全部暗記していた。すごい!

 13番目はねぼっちさん。こちらもお子様と一緒に出演。何だろう?凄く柔らかい声質で川本真琴を彷彿とさせる様な甘い声でギターはブルースちっくというアンバランスさが良い。今日はRCのトランジスタラジオというワタクシも大好きな曲を全然違うアレンジで演られていた。ちょっと感動。

 14番目は小田東さん。オリジナル曲の『高鉄』という中国の高速鉄道を題材にした歌を披露してくれたのだが、中国に住んでいる人なら誰でも共感できる様な思わず笑ってしまう歌詞で楽しかった。

 15番目はターザンさん。今回はバンド?じゃないがメンバー4人も引き連れて沢田研二を歌っていた。なんだか70年代後半〜80年代前半の『男がキザでいられた』時代?を思い出してニンマリしてしまった。格好良い。

 そしてラスト16番目の大トリは、二胡の Izuminさん。最後に中国の楽器で締めくくる…というのもとても良いもので、ここが中国なんだなぁ…なんて再認識した。二胡で出す鳥の鳴き声みたいな音は何だか癒される。

 終了してからは楽しい打ち上げ。主催のモリシゲさんの簡単なご挨拶の後、皆で乾杯!この瞬間がたまらない(笑)


 最後は皆で記念撮影。良い笑顔だ!

 非常に長い一日で疲れた。ゲロゲーロは一人一曲で大勢のアーティストが出演されるイベントなので、実に PA泣かせのイベントなのだ。なにせセットチェンジの回数が 5分毎に 15回も有るのだからトイレに行ってる暇もない(笑)でもまぁ何とか大きな事故なく無事に終了して良かった。
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