中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

浦東の開心果にて二胡ライブのPA

 日曜日、上海は曇り時々雨。気温は27度と大分涼しい一日だった。
 今日は浦東の『東和公寓』にあるカフェ『开心果』にて、著名二胡奏者の『赵磊』さんの PA業務である。まずはお昼過ぎにタクシーで开心果に向かった。外は生憎の雨。でもなんだか止みそう?な雰囲気もあるが、パラパラとダラシなく降り続いていた。こういう雨が気分的には一番萎えるんだよね。。。。
 店に着いたらランチタイムのお客様がまだ結構残っていらっしゃったので、美味しいお茶を頂きつつも暫し休憩。そして午後2時半過ぎから本格的に仕込みの開始である。
 今日も卓は XR18を使用。何だか最近コレばっかり使っている気がしないでもない。

 ようやく気心が知れた?というか機材と仲良くなれてきた気がする。機材って愛情が無いと言うことを聞いてくれないから、ワタクシがこの機材の事をハナっから信用していなかった事も彼はきっと知っていたのだと思う。最近少しずつ信用しはじめてからは何だかどんどん音が良くなってきた(笑)以心伝心?怖い怖い。
 本日は例によって Electone奏者の麻友ちゃんも出演。彼女とも色々な現場を共に乗り越えてきたので徐々に仲良くなって、最近ではお互い言いたい事を言えるようになってきた。音を出す上での信頼関係ってホント大事だと思う。
 それにしても、いつ見てもステージアの存在感は凄い。これデザインした人はエラいよホント。こ〜んなに重たい楽器なのにすごく軽そうに見えるもん。

 そして午後6時過ぎ、お客様も入っていよいよ開演。例によって素晴らしい演奏が紡ぎ出される。赵磊さんの演奏は二胡とは思えない、まるでヴァイオリンの様な音色に暫し酔いしれる。(いや、仕事なので酔いしれてる場合じゃないので踏ん張った(笑))


 今回のお仕事は开心果のタカさんからの依頼だったのだが、最近では有難い事に別の現場でも赵磊さんご本人からピンポイントで直接お仕事を頂く事が増えてきた。彼はちゃんとしたエージェント(事務所)に所属しているのに、わざわざ面倒な手続きをとって外部エンジニアであるワタクシをピンポイントで指名して下さるのだから有難い。嬉しいけど責任重大なので、期待を裏切らない様に頑張らなきゃ。
 そんなこんなで本番も特に大きなトラブル無く終了。今日は XR18に内蔵されているエフェクトのコンプを結構積極的に使ってみたのだが、いやぁ…驚いた。コレ意外とマトモに使えるじゃん!想像以上にナチュラルで全然イケてたのでびっくり。ヲイヲイ B社さん、これをこんな値段で出して採算合うのかね? ちょっと心配になるほど嬉しい衝撃だった。
 いやはや、なんだか XR18だけでホント殆どの仕事をこなせそうな気すらしてきた。故障したとき用にもう一台買っておこうかな? この大きさと重さなら、もし仮にツアー等々があっても予備機としてスーツケースに入れて持ち歩いても全然苦にならないしね。嗚呼…そんな気分な今日此の頃。
 ま、それくらい個人的にはハマっている良い機材だ…っつー事ですハイ。音響関係者の皆様、まずは騙されたと思って軽く使ってみて下さいよ!(まぁ不便な部分も有る事はあるけど)きっと目を瞑ってブラインドテストしたら他の数ランク上の高級卓と比べても遜色無いくらい、出音はシッカリしてるので(笑)
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