中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

百香果と騎士団長

 木曜日、上海は雨。気温は相変わらず一桁と二桁を行き来する様な寒い一日だった。
 先日 50歳になってから「もうトシだし、何か多少は身体に良いことしなきゃなぁ…」と漠然と思い立って、一週間に一回くらいは頑張って休肝日を設ける事にした。誕生日の夜はサスガに結構飲んでしまったので、昨日と今日は禁酒である。
 思い返せば 40代は人生の中で最もお酒を飲んだ 10年だった。一年 365日としてほぼ毎日、多分 350日くらいは間違い無くお酒を飲んでいたので、10年分だと 3,500日! 最も少量な日でも 360mlのビールを最低 2本は飲んでいたので、720ml x 3,500日= 2,520,000 ml.つまり約 2,500リットルものビールがワタクシの体内を通った事になる。1Lを 1Kgとして 2.5トンものビールかぁ。。。重さもだけど、金額に換算したら…いや、やめておこう。
 さて、写真は本日オフィスでウチのスタッフに頂いた果物。コレなんだと思います?

 中を割って、この黄色い部分を食べるらしい。

 コレ『百香果』(バイシャングオと読む)という果実らしい。ネットで調べてみたら『パッションフルーツ』だった。食べてみたら顔が曲がるほど超絶酸っぱかった。いやぁ、コレもっと熟してから食べるものじゃないかなぁ?(笑)
 中国は果物類も豊富で、オフィスでもフツーにお菓子的?に出てくるから面白い。

 あ、そうそう。そう言えば先日の一時帰国時に購入した村上春樹先生の新作『騎士団長殺し』だが、上海に戻ってから全然時間が無くなってしまって(というか新書版の本を鞄に入れるだけの重量的余裕が無くて)「これは 50歳になって最初に読む本にしよう!」と決めて暫く放置していたのだが、誕生日を過ぎたので読み始めてみたら、本日もう読み終わってしまった。(まぁ買った直後に機内で結構読んでいた…というのもあるが)

 感想は…。まだ読んでない方もたくさんいらっしゃると思うので、見たくない方は、この下の囲み部分は読み飛ばして下さいませ(笑)

『きしだんちょうごろし』を読んだ感想:::感想は…うーむ。高校時代からのハルキストを自称しているワタクシとしては、正直『微妙』だったかな。全然『裏切り』が無かった。確かにイツモのハルキワールドなのだが、違う角度のコンセプトものが読みたい…というのが正直な所。本作品は(個人的には)ねじまきの井戸と、ハードボイルドの闇と、ダンスのユキが混ざった様な作品に感じてしまった。もちろん彼は決して「読者の喜ぶもの(読者が欲しがってるモノ)を書こう」とはしない作家さんだと思うので(そう信じているので)きっと大人の事情では無いとは思うが、もっと新しい裏切りが欲しかったなぁ…。あと男女のカラミ関連の描写が無駄に多く感じたのはワタクシがトシをとった証拠かもしれない(苦笑)文庫化を待ってからでも良かったかな…というのが正直な感想でした! ま、とは言え一気に読んじゃった程なので結構楽しんだのだけどね。

 ま、何はともあれ、娯楽小説としては十分楽しめる内容だと思う。上海にいらっしゃる方で読みたい方は(リアル友達限定で)お貸しするのでご一報を(笑)上海じゃ欲しくても買えないものね。
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