中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

イツモの週末

 土曜日、上海は曇り時々小雨。気温は34度。
 例によって朝一から静安寺のヤマハにてドラム教室のグループレッスンの講師である。小雨がパラパラ降ったり止んだりだったので mobikeを諦めてタクシーで向かったが、結局降らなかった。あ〜あ。

 とは言え、早めに到着したのでユックリ準備ができる。今日は久々にエレドラのベロシティを細かく調整してみた。

 YAMAHA DTXはとても良く出来ている電子ドラムなのだが、それでもリアルドラムに比べるとベロシティレンジが狭いのは致し方ない。故に生徒さんにとって彼らが通常域で叩く強さと実際の音量との関係はとても重要で、本人的に『アクセントをつけてるつもりの場所』に、ちゃんとそれなりの『アクセント感』が無いと『達成感』が出ないのだ。アクセントの位置は合っているのに『なんとなく間違っている気持ち』になってしまうと教育上宜しく無い。そんなワケで調整が必要。
 一般的にビギナー〜ミドルクラスの生徒さんは強く叩きすぎる傾向が有る。エレドラはある程度以上強く叩いても、センサーの設定によってそれ以上大きな音は出ない。つまり本来ならば、小さく叩くべき部分を「より」小さく叩かなければイケナイのだが、中々それが出来る様になるには時間がかかるし、それなりの経験が必要なのは自明だ。(ドラムという楽器は小さく鳴らすのが難しい楽器なのだ)
 そんな訳で、現段階ではアクセントを感じてもらう事の方が大事なので、生徒さんが強めに叩いてベロシティ感を感じられる様にカーブを調整してみた。こうする事によってミドルクラスの生徒さんが叩くと丁度良いアクセント感になる。(逆に言うと、我々講師の様な経験者が叩くと、弱く叩いた部分が全然聴こえなくなってしまうのだけどね)
 そんな訳で今日のレッスンは我ながら比較的良い効果が得られたと思う。(自画自賛モード(笑)でもココまで生徒の事を考えて設定してる先生って世の中に少ないと思うよマジでw)
 さて、レッスン終了後はまた mobikeに乗って江苏路まで行き、11号線に乗って交通大学で10号線に乗り換えて伊犁路まで行き、そこから mobikeで bistro fioreに向かった。
 途中で見かけた建設中のビル。またもや不思議なデザイン。これ「もし仮に地震が有ったらココで折れるよね」って指差しができる様な素敵なデザインだった。

 そして bistro fioreでお食事。実は今日は生徒さんが全員お盆休みで国に帰っているため、ココでの個人レッスンは無いのだが先日の打ち上げの发票を貰っていなかったので、それを取りに行くついでに単なるお食事である。ここの料理は美味しいし、何よりレッスンが無いので昼から『飲める』んだなぁ(嬉)

 发票も頂いてガッツリとお食事も頂いた後は、雨が降りそうだったので真っ直ぐ帰宅。
 帰宅したら通販の『京东』で購入したボタン電池が到着していたので、早速、先般止まってしまったクォーツの電池交換を行った。

 コッチで買うと一個 12元(200円弱)まぁ日本のネットの安売りショップと変わらないかな。でもこういうのが直ぐに通販で手に入るのは嬉しい。SEIKOの古いクォーツはSR920SWが多いのでちょっと多めに買ってみた。
 まずは古いダイバーズの交換。ダイバーズウォッチは裏蓋の機密性がキモなので、開けるのが大変なのだが専用の工具を持ってるのでアッサリ。

 そして次にワタクシ的な趣味の『飛び道具』的なカラクリ!?時計 SEIKO EQUIPMENT PROFESSIONAL 8M-25の電池交換。コレも同様に SR920SWなのだが、液漏れしない様に先に電池を抜いておいた(忘れてた)でも我ながら賢明。

 コレは30年くらい前の時計なのだが、5mm以下の薄さ(当時は薄けりゃ薄いほど偉い…という時代だった)に、ステッピングモーターが2つも付いていて長針と短針の両方をそれぞれ『別々の』モーターで駆動する、という先進的な時計で、しかも完全アナログで鳴りそうに無いのにアラーム付きだし(30年前はアラームと言えばデジタル表示だった) 2針しか無いのにクロノグラフ(ストップウォッチ)やタイマー(針が逆に回る)まで付いている…という不思議な時計だったので気に入っていて未だに上海にまで持ってきているワケだ。でもやたら電池を食うので1年ちょっとで電池が無くなっちゃうんだけどね。
 そんなこんなで息を吹き返した 2台。クォーツはあまり好きじゃ無いけど、やはり何となく嬉しい。どんな時計でも、時を刻んでいなければ時計じゃないものね。

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