中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

修理の一日

 日曜日、上海は晴れ。気温はナントっ!30度を超えた。やはりこの国に『春』は無いね。もうね、完全に夏ですよ。外に出たら皆〜んな Tシャツ一枚で歩いていた。
 さて、今日は LLでお昼と夜の両方にイベントが入っている…との事で、予定していたレッスンは全てキャンセル。珍しく完全オフな一日となった。いやぁ…完全オフなんて久々だ。
 まずはタカさんから頼まれていたパワーアンプの修理をば。このアンプ、以前から何だか左のチャンネルが出たり出なかったりしていたのだが、ついに全く出なくなってしまったらしい。
 そんなワケで息子と一緒に分解して修理である。この YAMAHA P2500Sは中国では非常にポピュラーなアナログパワーアンプで、出力はそれほど大きくは無いのだがツッコんでガンガンにCLIPランプが点いても歪まないので、中小の現場ではとても重宝する。かくいうワタクシも 1台同じのを持っていて以前メンテした事が有るのでサクっと空けて中を確認。

 とりあえず目視でパワートランジスタ周りの焼損の跡が無いか確認した所、特に目立った症状は無い。…という事は接触不良の可能性が高いので、ちょっとワザと 1cmくらいテーブルから持ち上げて落としたりして軽く振動を与えたら、案の定『一瞬』音が出た。こりゃ運搬時に振動でどこかの基板の半田が剥がれてしまったのだろう。
 色々と調べていたら、入力段のプリの基板がとても怪しい事が判明。P2500はリアパネルに有るスライドスイッチが経年劣化で接触不良を起こす確率が非常に高いので、その辺を中心に確認してみた。

 すると、案の定、Aチャンネル(左チャンネル)のフォーンプラグを差す部分の半田が若干剥がれていて基板から端子が浮いてる状態だったので、半田付けしなおした所、フツーに音が出る様になった。しかしそれでも懲りずに振動を与えるとタマに音が小さくなったりするので、片っ端から調べてみたら、一番上にあるSUB WooferとLow-Cutとを切り替えるスライドスイッチが接触不良を起こしていた。CRC5-56的なオイルスプレーを拭きかけて、何十回もウリウリと動かしてみて、ようやくガリが直ってマトモに安定して音が出る様になった。まーったくもぅ、このスイッチ本当に品質が悪い。ワタクシのP2500Sはコレの下にある YSプロセッシングの切り替えスイッチが接触不良を起こしていて音が出なくなった事が有るのだ。このスライドスイッチの部品自体の品質に問題が有ると思われる。パワーアンプのこんなスイッチなんて、買った時しか触らないので、こんなデカいスイッチにせずにディップスイッチ的なモノにすれば良いのにね。ま、何はともあれ直ったので良かった。ヤマハの業務用パワーアンプを使ってる皆さん!音が出なくなったらまずは、リアパネルのこのスライドスイッチを疑いましょう!ウリウリ動かしてたらガリが取れるみたいに直って音が出たりしますよ!きっと。
 さて、帰宅後は今度は昨夜の現場でツメが折れてしまったイーサネットケーブルの修理である。イーサネットは RJ45プラグのツメが折れると「すぽっ」と抜けてしまうので、だましだまし使わずにサクっと交換してしまった方が良い。最近オキニなのは日本で購入したコレ。

 これはカテゴリー 5e 用のモジュラープラグなのだが、何が良いって、通常のプラグの内側に透明なガイドプラスティックが有って非常に作業しやすいのだ。

 まずはこういう風に内側のスリーブに順番を間違えない様に差し込んでいく。

 そしてハミ出た部分をニッパで切り落としてから『ガワ』のプラスティックを填めて、圧着工具で圧着すればホラこの通り。超簡単!剥き具合も丁度良いので、簡単に抜けたりしない。

 このプラグの良い所は、ツメの後ろ側が内側にラウンドしていて、沢山のケーブルが絡まった現場から雑に引っ張ってももツメが折れたりしないのだ。

 ちょっと高いけど超オススメです!

 さて!明日は月曜なので早起きして息子を小学校に送りに行かなきゃ!早く寝ようっと!おやすみなさーい。
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