中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ハイスクールのプロム

 金曜日、上海は雨。気温は 27度。今日は闵行区にある某インターナショナルスクールの卒業パーティでの出演である。中国では18歳が成人らしいので、高校内の講堂で成人式が行われるらしい。
 日本では20歳が成人式なので何だか高校での成人式はとっても新鮮。

 そしてこの行事が終わった後に、アメリカンスクール的な『プロム』が行われるらしく、我々はこれのゲストバンドとして呼ばれたらしい。卒業式典行事が終わった後はステージ上に一気に楽器類を並べてセッティング&リハである。

 下は本日のワタクシのセッティング。最近金物類は殆ど全部持ち込みなので並べるのが楽しい。今日は左側にもチャイナを並べてみた。

 リハーサルは無事終了。今日はワタクシ自前のへっぽこイヤモニを試してみたのだが、十分に使えた。しっかり『歌』が聞こえて、とても演りやすかった。こりゃ良いわ。このへっぽこイヤモニでも十分使える。ちょっとした『慣れ』が必要なので決して万人には向かないが、このモニタ環境に慣れると元のコロガシには戻れない怖さがある。
 リハ終了後は暫し校内を散策。中庭に中国式の庭園があったりして、凄くお金がかかっている。

 インターナショナルスクール…という事で、基本的に生徒は全員英語しゃべれる様だし、小中高と一貫教育?なのか。小学生くらいの子供からメッチャ大人っぽい高校生の学生まで、中国人欧米人ごちゃ混ぜの不思議な世界だった。皆裕福そうなので、きっと学費も相当高いんだろうなぁ。
 そして軽く食事した後は本番。左右のライトが眩しすぎて、久々にメンバーが全く見えない現場(笑)

 演奏は恙なく終了。…とは言え、後で録音を聞いてみたら、ハイテンポに煽られて、相変わらず『落ち着きが無い』感じの演奏で個人的には猛反省。やっぱ『足』が鬼門なんだよなぁホント。『テンポが速い』というのと『突っ込み気味』というのは全く別のハナシなんだよ。頭じゃ判ってるんだけどねぇ…キモチが煽られると中々デキないモノだ。なんか我ながら『必死感』がダサい。高速オルタネートの練習が足りない。大人になると悪い意味で『自分に出来ること』をベースにして『全て応用』で乗り切ろう(ごまかそう)とするから、ツラい肉体的練習を伴う事をしなくなる傾向があるものね。50歳を過ぎたって、自分が今まで演って来なかったジャンルに関しては初心者のつもりで頑張らなきゃ!
 さて、我々の演奏の後はアメリカンスクール的な『プロム』というフォーマルなダンスパーティが始まった。外が豪雨だったのでヒトは少なかったが、良い悪いは別にして自分とは縁が無い世界なので中々新鮮だった。いやぁ…こういう高校生活も有るんだね。
 そして楽器類を纏めて外に出たら、嵐の様な雷雨。何コレ? ウチのボーカルにクルマを呼んで貰って何とか荷物を詰め込んだは良いが、高速道路も川の様になっていた。ワイパーを最速にしても役立たず状態。

 こんな風にバケツをひっくり返した様な雨が長時間続くのは上海では珍しい。

 何はともあれ無事に帰宅できて良かったよ。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村