中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

台風が来てるらしい

 水曜日、上海は雨のち曇りのち晴れのち暴風のち曇り…という何とも落ち着きの無い天気。気温は28度くらい。どうやら台風が来ているらしく、その影響で天候が非常に変わりやすい変な一日だった。
 8月のイベントに向け、自宅に有るアクションカメラを持ってイツモより早めに出社し、マイクロ HDMIの出力で大型 LEDにリアルタイムに映せるか色々と実験した後は、例によって歌唱イベント用に作るカラオケの作成に追われる。その間にも色々と割り込み業務が入り込んで、しっちゃかめっちゃか? そして午後 5時前に会社を出て、娄山关路x茅台路にある金虹桥广场のダースベイダービルに向かう。

 地下鉄の乗り継ぎが思いのほか上手く行って、少し時間があったのでスターバックスにて一休み。何だか最近、ただでさえ少ない脳みそを使いまくってるせいか、常に身体が糖分を欲しがっている気がして?(いや、単なる『甘え』だろう、きっと)ついついこんな物を購入してしまう。

 タングステンランプの下でホワイトバランスが狂ってしまい色味がチョットおかしいが、コレは抹茶のシェイク的な飲み物である。こんな物に 40元(約 700円) も払ってるんだから、お昼ご飯をいくら節約しても意味が無い。今日食べた昼飯の 2倍じゃ無いか…。我ながらアフォだ(呆)
 そして 18時から某社にて打ち合わせ。日本との TV会議はコッチのスタッフは結構緊張している様だが、ワタクシ的には独壇場である。何て言っても全部日本語で OKだし、ワタクシ自身が元ゲームクリエイターなので、クリエイターの心理はとても良く分かるしね。それに先日コチラで一度ご挨拶もしているので話は早い。 先方が気にしている部分も良く分かったので、できる限り丁寧に説明した。皆さん『本番』の事をとても心配なさるが、実際、イベントなんて『準備』が 8割で、本番は 2割みたいなモノなのだ。本番はチームワークと『絆(信頼性)』が全てだったりする。今回は(まぁ去年もだが)完全に、ほぼワタクシの個人的な采配にて、常に言いたいことをストレートに言い合える信頼できる仲間達で構成しているので、実は本番は全く心配していなかったりするのだが、まぁそんな事を打ち合わせで言ったら身も蓋もないので、涼しい顔でしっかり説明する。ダイジなのは『安心感』これ大事。
 世の中は『本音と建前』で成立していると思うのだ。立場が違えば感じ方は皆違う。『金太郎飴』は横に割れば顔に見えるが、縦に割ったら単なるフラクタル模様で、いくら『コレが顔なんですよ』と説明したって全力で否定されるに決まっている。色々な『力関係』や『大人の事情』で縦にしか割れない人に対して、横から見える図を一生懸命説明しても、理解できる訳がないのだ。寧ろ本気で怒り出す事ウケアイである。
 特に中国では『目に見えない大きな力』が作用してバイアスがかかってしまう事が多々有り、コレを打破するには、半ば強引に『横から割って』実力行使で『見せる』しかない。『ちゃんと、意図した通りに』見せることができたら、相手は見た瞬間に、目から鱗?では無いが、『全否定』が『大絶賛』に変わる事が多い。コッチで暮らしていて、今まで何度となくそういう経験をしてきた。特に中国では、色々なシーンで簡単に嘘をつく(仮にビジネス上でも)ので、基本的に相手もヒトが口で言ってる事を殆ど信じていないからね。 美しく見せる事が出来た時は「ホラ、言っただろ?」となるし、その時のコチラ側の評価は驚くほど上がるのだ。それこそ桁違いに。
 但し、さっきも書いた通り『ちゃんと、意図した通りに』というのがとても重要で、少しでも斜めに切れてしまうと、後から非難されまくったりするから細心の注意が必要なんだなぁ。難しいけど、それゆえ面白い。
 姑息な事をせずに、遠回りでも、たとえ聞いてくれなくても、良い事も悪い事も全部予め『ちゃんと』説明する事。コレがワタクシのやり方。それを『最初からそんな事を言うなんて責任逃れじゃん』と非難する人も居るだろうけど、予めリスクを共有できて居れば、不測の事態に次のステップに移る際に、一々説明しなくて済むから、結局これが一番成功に近いのだ(…とワタクシは経験から学んでいる) 残念ながら、この国でイベントを行うに当たって『不測の事態』が発生しない事は無いからね。
 あれ? 何の話をしてたんだっけ? ま、いっか。
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