中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

大型イベント無事終了

 火曜日、上海は快晴、気温は 23度。非常に暖かい一日だったらしい。(…らしい、というのは今日も丸一日会場に缶詰だったので外の状況が殆ど判らなかったのだw)

 さて、本日は日本から来た某著名アーティストのライブ本番日である。朝 6時に起きて地下鉄を乗り継いで 8号線の『中华艺术宫』駅で下車。駅を出たら朝日を背にした中国館が何だか凄い顔して仁王立ちしている様に見えた。
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 会場のベンツアリーナ上空はとても良い天気。良い一日になりそうだ。
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 そしてバックステージの関係者入り口へ急ぐ。
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 今日は本番日ゆえ、舞台周りは朝から火事場の騒ぎである。ステージ上には既に楽器も並んでいるので直ぐにサウンドチェックから。昨日の時点で殆ど仕込みは完了していたので朝一から直ぐに作業が出来るのはスバラシイ。今回のイベンターさんはスケジュール管理がしっかりしていて、何につけ無理が無いのが良い。昨夜の仕込みは徹夜を覚悟していたのにフツーに帰れたしね。
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 そして音が終わった後は、ダンサーさんの場当たりやら照明・映像・特効の諸々の最終チェックと続き、それらが終わってからはいよいよリハに突入。
 ド緊張のリハが終わった後は公安検査が有るので例によって一旦外に閉め出され、その後はアレよアレよという間に開場時間である。

 ワタクシは今回は技術通訳ゆえ、もうココまで来ると大きな仕事は無いので、ここからはヒタスラ『待ち』となってヒマになる。
 本日の本番中のワタクシの居場所はステージ上手袖のフライトケースの上(苦笑)ココで現地スタッフと一緒に待機。何かトラブった時に直ぐにスッ飛んで行ける場所じゃないと意味が無いからね。
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 開場と共に天井のLEDが点灯し始めた。ワタクシの待機場所からはステージはおろか、殆ど客席の上の方しか見えない…というステキな特等席!?である(涙) まぁ仕事なので当たり前だケド、せっかくの一流アーティストさん(去年の紅白にも出演した)なのでチョット残念。 しかも最近は基本的にイヤモニがメインなので転がしモニタからも殆ど音を出さないから、ラインアレイから外れたこの場所だと殆ど会場からの『反響音』しか聞こえないので、歌すらマトモに聞こえないのだ。あ〜あ(泣) でもまぁリハの時にシッカリ聴けたので本番は我慢がまん。
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 最後の方のバラードで、お客さんがほぼ全員『携帯電話』のライトを灯して手を振り始めたのには感動した。スゲー!超綺麗!!!なかなか『粋』じゃないか。なるほど〜スマフォなら全員持ってるものね。
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 ただ、コレ一曲だけにしとけば良いのに、そこから後の数曲ほど、また同じ事やってたから一気に興醒めしてしまった。明るすぎだっつーの(苦笑)まぁ、お客様側はコチラからはコントロールできないしね。。。

 全ての演目が無事に終了した後は怒濤のバラしである。中国の現場は、現地の工事のスタッフが早く帰りたいから、凄い勢いでステージをバラし始める為、楽器やら機材を片付ける前にステージやら大道具やらが壊されていくのでトンデモナイ騒ぎになるのだ。それを大声で阻止しつつ、現地レンタル機材と日本からの持ち込み機材とを分けて、ごっちゃにならない様に、且つ、安全第一で、シールド一本、電源ケーブル一本も間違えない様に、素早く片付けるのは至難の業である。
 日本から来たスタッフも真っ青になりながら汗だくでバラして、ようやくトラックに積み込んで一息。

 いやぁ…大変だったけど、中々良い経験をした 3日間だった。毎現場毎現場、必ず『学び』が有る。特に日本のトッププロ…というか第一線で売れてるヒトのサポートは非常に勉強になる。本案件に関われて良かった。
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