中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Audio I/F 新調

 金曜日、上海は晴れ、気温は 26度。もう外は夏みたいな一日。

 午前中からフツーに出社したら、出張前にオーダーしていたオーディオインターフェース(マルチ I/O対応のサウンドカード)が届いていた。
f:id:hayap24bit:20190420144130j:image
 特に個人的に『無茶苦茶欲しかった』というワケでは全然無いのだが、毎回イベントの度にバックアップ機器として桂林公园にある友達のスタジオまで借りに行くのがタイヘンだ…という事と、やはり人の機材を借りていると精神衛生上よろしくない(航空機での運搬は、荷物がどんな扱いをされるか分からないので、もし壊してしまったらシャレにならないからね)

f:id:hayap24bit:20190420144135j:image
 今回購入したのは米国 MOTU社のちょっと古めの『Ultra Lite mk4』という機器。これハーフラックの軽くて小さい筐体のクセに 18in / 22out もの入出力に対応している優れものである。…とは言え S/PDIFと ADATを含めてこの数字なので、アナログ I/Oは 8in / 10out(全てTRSバランス)だけどね。
 我々の様な立場で重要なのは(マニピュレータさんのバックアップ機材用途がメインなので)『アナログアウトの数』が最も重要だったりする。
 それ以外の条件としては『一般的な USB接続である事』『Macでのドライバの安定性』『信頼できるメーカーで業界的に利用者が多いブランドである事』等々を鑑みつつ、あとは『個人的に購入可能な価格帯である事』『個人的にもちゃんと利用価値の有るモノ(要するに自分のバンドで使えるモノ)』という観点から結果的にコレになったワケだ。
 勿論、今まで個人的に使っている Audio I/Fも上海に 3台ほど持って来ているのだが、どれも Roland(日)や Focusrite(英)や Behringer(独)だったりして、しかもアウトプット数が 6chや 8chしか無くて足りない。しかも不思議な事に何故かマニピさんは MOTU(米)指定が多かったりするから困りもの(多分彼等のMacに既にドライバが入って居るから差し替えが楽…という理由だと思われる)

 そんなこんなで、先般の広州での事件や、来月のウチ主催の 2カ所の地方イベントを鑑みて購入に踏み切ったワケだが、コレがまた買うだけで中々苦労した。実はこのメーカー、中国国内では面白いくらいに不評なのだ(中国では殆どが Windowsユーザーだからだと思われる) 淘宝でようやく探し当ててポチっとしても「コレは安定しないからやめた方が良い、他の〇〇にしないか?」とかヤタラと別の機器を薦めてきたりして、挙げ句「どこに連絡しても在庫が無いからキャンセルしてくれないか?」的なやりとりを余儀なくされる(だったら最初から掲載しとくなよ!こういうトコがユルい中国w)今回も沈阳出張中に喰らった 3回のキャンセルを経て、ようやく在庫有りの店を見つけてポチれたワケだ。
 でも良い感じに在庫処分的な感じで安く買えたので良かった(日本のサウンドハウスさんで買うよりも安かった(嬉))ラッキー!

 早速 Macにドライバをインストールして色々セッティングしてみた所、音は結構素直で太くてカナリ良い音がフツーに出たので一安心。どうやらニセモノでは無いらしい。一通り全てのアナログマルチアウトとマルチインの回線をチェックした後は、DSPを使った内蔵ミキサーのチェックと使い勝手の確認である。

 ところが…コレがまた超絶使いにくくて閉口した。Webブラウザ経由でしか設定できないのだ。どうも USB経由で音声データのみならず Webサーバー機能まで立ち上がるらしく、ローカル ip+ポート番号でアクセスする仕組みなのだが、コレが使いにくいの何のって…。設計思想が日本人の感覚と違うので痒い所に全然手が届かない。超不親切設計(笑)まぁマナーが違うから仕方ないんだけどね。しかも HTML5なのかなぁ?この設定ページ自体がカナリ重たいのだ。メーター表示なんてリアルタイムじゃなくて良いから、必要な機能だけをシッカリ直ぐに反応する様に作って欲しかったなぁ。機能は多いんだけど、寧ろ今まで使ってた Rolandの製品がどんだけ使いやすいかを逆に思い知る羽目に(苦笑)
 DSPを使った内蔵リバーブも『なんちゃって』的なオマケ程度で、全然実用に耐えない酷い代物だった(Rolandの OCTA-CAPTUREや b社の XR18の方がずっと良い音している(悲))

 ホントはこのままずっと弄り倒したかったのだが、こういう事を一度やり始めると過集中状態になって何日も徹夜してしまう猿状態になってしまうし、ちょうどタイミング良い事に!? 今日はイツモの某ピアニストと食事の約束をしていたので、午後 6時半過ぎには全て片付けて会社を出た。

 仙霞路 x 安龙路で待ち合わせして、適当に入れそうなお店に入る。ホントは『そば道』という店にしたかったのだが、入ってみたら満席で予約してないと座れず、仕方ないので並びの焼き鳥屋『鳥やす』へ。

f:id:hayap24bit:20190420154036j:image
 カウンターで美味しい焼き鳥なんか頂きつつ、例によって下らないハナシに花を咲かせる。
f:id:hayap24bit:20190420154138j:image
 食後は並びの『RT-Jazz』というお店に移動。実は今日一緒にゴハンしてた某ピアニストは今夜ココで演奏があるのだ。なので折角だし観に行く事に。

 色々噂には聞いていたがワタクシは初めて来た RT Jazz。こーんな駐車場みたいな入口の奥に有るんだね。
f:id:hayap24bit:20190420154517j:image
f:id:hayap24bit:20190420154602j:image
 店内ステージはこんな感じ。なんかドラムが『かわいそう』な姿だった(笑)
f:id:hayap24bit:20190420154641j:image
 そしてお客様の入りの状況をみつつファーストセット開始。ライブでアップライトピアノなんて観るの久しぶりかも。

f:id:hayap24bit:20190420154924j:image
 本日の出演は『KOTONOHA』のお二人。演奏は相変わらず安定していて素晴らしかった。某ピアニストはピアノを弾いてる時だけは完全な別人になる。すげーなホント。尊敬。

 ファーストセットが終わった頃に、見慣れた顔の 3人組が登場。あれ?約 1名、昨日も会った様な気が…(笑)
f:id:hayap24bit:20190420155144j:image そしてセカンドセットも良い感じに進む。お酒が美味しい。
f:id:hayap24bit:20190420155237j:image
 安定した良い演奏だった。お店の雰囲気も悪くないが、演奏中のスタッフさんの気配りが無さすぎて若干凹んだ。ピアノと歌のデュオは音量が小さいので、バックヤードでの作業は小さい音でやって欲しかったかな。。。まぁまだ慣れていないのだろう、きっと。

 セカンドセットが終わり、次にサードセットが有るらしかったが、ワタクシはここ数日間の睡眠不足で眠くて死にそーになったので、申し訳ないが11時半前くらいにお先に失礼する事にした。

 いやぁ…中々楽しくて濃ゆい日々が続いている。ホント有難い。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村