中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

BigKnobの修理と年初四

 今日も今日とてグータラ生活である。お昼前に起きて朝昼兼用の食事をした後、最近ずっとボタンの調子が悪い米Mackie社のStudioControlSystem『BigKnob』の分解清掃修理をする事にした。
 実はここの所、スピーカーセレクターのプッシュプッシュスイッチの接触不良で片方のチャンネルが聴こえなかったり、スイッチが引っ込んだまま戻って来なかったりするのだ。インプットセレクターのボタンも同様なので、長年使用している事による、内部のメカ部分のグリス劣化、及びホコリによる接点部分の不良が原因だろう。

 こういう時はワタクシとしては、とりあえず開けちゃうのだ。それから考える。まずはボリュームの類いを六角レンチを使って外す。ココで注意しなきゃイケナイのは通常のオーディオ機器みたいにツマミは引っ張れば抜けるワケではない。横からイモネジで止めてあるので注意が必要だ。

 ツマミ類を外しただけで、ホコリだらけなのが分かる。そりゃ接点不良にもなるわな。でも中の基板は意外と綺麗なままだった。

 電源はユニバーサルではない。背中に115Vと240Vの切り替えスイッチがあるからといって騙されてはイケナイ。ココを切り替えても中のトランスは115Vの単電圧仕様だった。危ない危ない。先日同様のトラップでKRKを飛ばしたばかりだ。日本で買ったモノは100Vで使いなさいよ!って事だわな。

 そして問題のスイッチの周りを綺麗に清掃して、浸透性の高いオイルスプレーでスイッチの中に吹き付ける。それからヒタスラがちゃがちゃON-OFFを繰り返すのだ。以前も書いたかもしれないが、接点不良は大体コレで治る。

 CRC系のオイルスプレーはボリュームやポッド等の、いわゆる『可変抵抗』装置には大敵だが、このオイル自体は基本的に電気を殆ど全く通さないので、ボリューム以外の部分には意外とラフに扱ってもそれほど問題ない(…と経験から学んでいるが、真似する方はあくまで自己責任で!)

 そして組み上げて火を入れる。うーむ。カンペキ!接点不良は完全に治った。スバラシイ。

 明らかに音が良くなっていたのでびっくり。ちょっと聞いただけでも分かる程、音が太くなってる。接点不良って恐ろしい。暫く色んなソースをかけまくって聞いてしまった。メンテナンスはホント大事だぁね。

 その後、何となく気分が修理モードだったので、先日壊れた妻のデジカメCX4をもう一度バラしてもう一度だけ修理をトライしてみた。…が、結果から言うとやっぱりダメだった。どうやら衝撃でレンズの胴鏡部分が曲がってしまった様で。ココを動作させているウォームギアが固くて全然動かないのだ。こりゃもう諦めるしかない。あ〜あ。ま、仕方ない。


 その後は、このCX4の代替品として、妻用に新しいデジカメを買ってあげようとネットで吟味した。 そしたら…あっという間に夜になってしまった。

 しっかしイマドキのコンデジは多機能で目移りしてイカン。段々自分目線になってるくるから一旦頭を冷すべく熱いシャワーを浴びた。何事もオブジェクト指向で行こう! カメラなんて欲を言ったらキリがない。目的ありきなので…妻の目線に戻る事にした。
 今までの用途からシンプルに考えると、要するに基本的に息子の写真がメインなワケだ。確かに反省もダイジだが、今まで使っていたカメラを息子に破壊されたからと言って『堅靭さ』やら『耐久性』ばかりに目が行くと犠牲になる部分が多過ぎる。デジカメなんて、どんなに丈夫に作っても精密機械には変わりない。落としたり投げたり激しくぶつけたら多かれ少なかれ壊れるワケなので、もうこの点はあまり考えない事にした。要は注意すれば良いのだ。
 で、折角なのでポジティブに考え、今まで子供を撮っていて困った事を思い出そう。まず激しい動きに追随できない事。それと、ビデオ撮影時のフォーカスの追随性である。最近はハンディカム(ビデオレコーダ)はもう完全に持ち歩かなくなってしまい、全てデジカメで録っている現状を考えると、ビデオの画質は結構重要だったりする。
 今はYouTube等に各社のそれぞれのモデルで録った参考Vが上がっているので、コレを見まくったら必然的に絞られて来た。
 あとは、暗がりに強い事かな。妻はズームが無いとイヤなタイプなので、レンズは必然的に単焦点に比べると暗くなる。…という事は手ブレ補正は必須。あとはISOが高くなった際にCPU側で綺麗に補正をかけてくれる事。
 でもHDR等の複数の写真を合成して露出補正する様なタイプはできれば避けたい。そんな事をいくら口で説明しても妻に理解できるとは到底思えないので…(笑)
 とにかく可能な限りシンプルに、シャッターを押すだけでそこそこマトモな写真が撮れる事。つまりそれなりにシーンに応じて適正に補正をかけてくれるカメラが望ましい。
 おっと、それと大事な事を忘れていた。あくまで普段使いのコンデジだし、また息子がいつ投げるとも分からないので、それほど価格が高く無い事も重要だ。

 …そんな非常に難しい条件を箇条書きにしてテキストにして並べ、ネットを見ながらウンウンうなること約4〜5時間。ようやく決めた。結局、富士フィルムの『FinePix F600EXR』に決めた。デザインも色も全然可愛く無い所が気に入らないが、それ以外は全てワタクシの要求に合っていると思う。発売当初は4万前後だったらしいが、今は2万円以下で買えるのも魅力だ。デザインがゴツいので、色をカワイくしようと思ったのだが、これのレッドがまた全然イケてないので、結局シャンパンゴールドにした。
 今、旧正月で帰国している友達が多いので、早速アマゾンでポチっとしてハンドキャリーしてもらう事にした。なんて便利な世の中でしょう!
 悩んでると全然決められないし、無駄な時間だけがドンドン過ぎて行くので、買うと決めたら即実行である。コレでイイノダ! ワタクシの目に狂いは無い…ハズ。

 そんなこんなであっという間に午前0時前、外はまた爆竹の音がウルサくなった。今日は『年初四』と言って、中国では正月開けの大事な行事らしく、例によって花火と爆竹のお祭り騒ぎである。

 窓を開けたら目の前で上がっていた。ヲイヲイ人の家の上でこんなデカいの上げるなよ!ホント(困)