中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

トラックダウン大会

 昨日、今日と、仕事を終えてから早めに帰宅して先週末のライブのトラックダウンを行っている。今回のライブはデジタルミキサーから直でパラ出ししてマルチを回していたのだ。

 今回は Logic Pro 9を使ってみた。ProToolsにしようか一瞬迷ったのだが、コケちゃいけないシーンでは ProToolsより何故か Logicの方が安定している気がする。
 Live等の過酷な長尺の条件下で、且つ MacBookの 2.5inch HDDで録る様なシチュエーションの場合、マシン自体ギリギリで全然無理が利かないので、ちょっとした事でエラーが発生する可能性がある。
 これは経験に基づく主観というか偏見?なのかもしれないが、ProToolsは完璧主義というか、フェイルセーフというか、ちょっとでも処理オーバーやらエラーがあると実にアッサリ止まるので、無理してくれないのだ。
 勿論、業務用レコーダーとして考えると、全て録り終わった後にトラックに見覚えの無いノイズを発見するくらいなら、ノイズが乗った可能性がある時点で、バシッと止めてくれた方がありがたい。
 なので多分コレで正しい判断処理だとは思う。しかし、ライブレコーディング等で、多少のノイズくらい我慢するから『とにかく止まらないで欲しい…』というシチュエーションには向かないのだ。
 そういう意味では、LogicはサスガAppleネイティブアプリだけあって、柔軟性がある気がする。良い悪いは別にして、シンクがコケても走り続けてたし(苦笑)

 ま、そんなワケで今回はLogicである。私が持ってるRTASプラグインは、殆どがAUプラグインもバンドルされているので、とりあえず普段使う物は使える。最近オキニはsoundtoysの『DECAPITATOR』もうコレ無しにはミックスダウン出来ない体になってしまった(笑)

 後で気付いたが、Logicにして大正解だった。理由は単純である。今回、1時間半くらいある長尺なのだ。これをマトモにリアルタイムバウンスしたら時間がかかって仕方ない。「オフラインバウンスは音が悪い」なぞと巷では言われているが、mp3の仮mix程度なら十分に耐えうるし、何より「時は金なり」なので、ワタクシは結構フツーにオフラインバウンスも使っている。

 しっかし、こうやってライブのマルチ音源を改めて聴いてみると、やっぱりプロとアマチュアの間にある『大きな溝』を改めて思い知らされている。いやぁ…河島アナムさん、凄い歌手ですホント。