中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

YESTERDAY Live vol.10

 土曜日。上海は午前中ピーカン のち 夜に雷雨だった。
 今日は月一恒例の YESTERDAY店内ライブの日である。体調はイマイチだったが、午後4時半から一人で仕込みに入って汗だくになりながらセッティングする。今日の上海は気温が 35度もあったらしい。どうりで暑いワケだ。

 しかし、なんと開演予定時刻の午後9時ちょっと前になって外はスコールの様な豪雨である。実に上海らしい夏の天気だ。雷もスゴかった。

 御陰さまで9時過ぎてもお客さんが全然来ない(苦笑)とりあえず 30分押しという事でメンバーに伝え、皆で軽く談笑。
 そして午後9時半、ポツリポツリとお客さんも入って来たので演奏開始。まずは『前田トリオ』の皆さん。今まで演奏して頂いていた Fantosongのメンバーが本気国になってしまった為、また新しいバンドとして再スタートらしい。今回は、何とコード楽器が居ないという凄い試み!?だったが、素晴らしい演奏だった。

 ドラムはリズム楽器なので別とすると、単音楽器が2つしか無い事になる、つまりベースとSaxだけでコード感を出しつつ、メロディを奏でなければ行けないので、最初はどうなる事か結構心配だったのだが、実際始まってみると、凄く良かった。寧ろシャープに研ぎすまされた感じ?である。イヤでも全員の音が丸裸なので、プレイヤーが他のプレイヤーの音に敏感に呼応するスリルがある。
 演奏が盛り上がって来ると、どうしてもアバンギャルド方向に行きがちだが、今日の演奏はバランスも良かったんじゃないかな? サスガ前田さんだ。

 ファーストセットとセカンドセットの間には、急遽飛び入りで『マルケン・ブルース・バンド』のお三方の演奏が入る。本日結成したブルースロックを演るバンドらしい。

 YESTERDAYで久々に熱いロックを聴いた気がする。激しくソロを弾きまくる◎ケンさんに欧米人が大喜びしてお酒を御馳走していた。

 そして何と途中でスペシャルゲストとして、先般帰国された W部さんが登場!日本から出張で本日到着したばかりらしい。ゲストとして1曲披露。

 ブルースという事で男気なシャウトを聴かせてくれた。

 で、気付くと Saxの前田さんが飛び入りで参加。例によって激しく人口密度が高いステージとなる(笑)

 その後は11時も回っていたので、直ぐに前田トリオのセカンドセットとなる。ファーストセットでは『手探り』感があったが、セカンドでは大分余裕が出て来た様で、より自由な演奏が繰り広げられた。
 そして午前0時、全ての演目が終了した後は、さっきとは別の欧米人が前田さんに近付いて来て名刺交換していた。いやぁ…こういう出会いの場になれるのが非常に嬉しい。

 その後は午前 2時くらいまで飲んでいた。いやぁ…流石に搬出入と PAを毎回一人でやってるので肉体的には疲れたが、非常に充実した良い一日だった。やっぱりライブは良い!