中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

チョコレイト

 忙しいという字は『心を亡くす』という意味らしい。なのであまり書かない方が良い気がしてきた。でもまぁ忙しい訳だ(やっぱ書いてるじゃん(笑))

 今日は丸一日かけて、昨日録ったクロマキーテスト用のデータを使って色々と細かい合成の確認をしたのだが、2つほど小さな問題点が発覚した。
 今ワタクシが鋭意制作中の某PJで使う最終的なデータは、解像度が 1280 x 720 と、それ程大きく無い為、いわゆるイマドキの『コンデジ』でテスト撮りを繰り返しているのだが、通常のビデオカメラやコンデジというのは AFが当たり前ゆえ、被写体が動くと勝手にピントを合わせに行ってしまう。それ故、ある程度被写体から離れて撮らないとシャコシャコとピントを合わそうとして『落ち着きの無い』絵が出来てしまう。これはまぁ AFを切れる機材を使えば良いのだが、私が持っている機材は一つとしてAFが切れない(悲)唯一切れるのは私のGR Digtal3だけだが、コレは動画はオマケ程度の機能なので、640 x 480以上の解像度が録れないのでチョット困った。

 もう一点、これは結構大きい問題だな…と感じたのは、フレームレートである。
 一般的なビデオは HDだろうが Full HDだろうが何だろうが、TVでの出力を前提としているため、NTSCだと 30fps(29.97fps)が標準となる。しかし、インターレースじゃないベタ撮りの場合、ちょっと激しい動きをすると、30fpsだとコマが足りず、例えば手を振り回す様な動作をすると、移動中のコマに映っている『手』はブレた状態で映っているワケだ。
 勿論、一般的なビデオの場合、ブレというのは背景との中間色になる。つまりコレは当たり前で『自然』な事象なので、再生しても全く気にならないのだが、ことクロマキー合成の場合、グリーンバックの前で動いた腕がブレた場合は背景はグリーンなワケで、グリーンと肌色の中間色でブレるワケだ。これをキーヤーで抜いて別の背景と組み合わせると、当たり前だがブレた部分は半透明になるので、うっすら緑色が見えたり、或いは腕が必要以上に『細く』見えちゃうんだな。。。。

 今日一日コレを何とか防げないか、キーのエッジ等を時間をかけて調整してみたのだが、イマイチ「コレだ!」という解決策が見つからなくて困った。
 で、色々と悩んだ結果、AFが解除でき(ピンを固定でき)、且つ 60fpsで記録できるビデオカメラを準備するのが最も早いし確実だ…という結論に達したワケだ。

 勿論、人から機材を借りれば良いのだが、今回フォトスタジオとタレントの両方を単位時間で押さえる事になるので、限られた時間内で『確実に』撮らなければならない。ゆえに不慣れな機材では不安が伴う。また、いっその事『業者に丸投げ』というのもアリだが、中国の業者に頼むと結構イイ加減だったりするので(クロマキーで加工する為の元素材の撮影は結構コツがあるので、細かい部分がコッチでコントロールできなくなるし)それも却って不安だったりするんだなぁ。 …で、色々考えた。

 噂に聞く所によると、最近はデジタル一眼レフに動画録画機能が搭載される様になり、それも結構熟成の域に達してきて、CM業界等でも業務用ビデオカメラを使わずにデジイチを使って撮影される事もある…という話も聞くし、丁度自分の使ってるデジイチがもう8年〜9年前の代物で、またコレがタイミング良い事に!? 来週夏休みで旅行に行く予定もあるので、いっその事、買い替えてしまおうかな?…という気分になってきたんだな。

 そこで、上海で活躍されている日本人プロカメラマンのマッチーさんに色々と相談してみた。先日連れて行って頂いたカメラ市場で、ちゃんとしたホンモノは買えるし、モノによっては日本より安く買える場合もある…という事を教えてもらい、気分が俄然盛り上がってしまったのは言うまでもない。帰宅後にネットで調べまくった。
 ビバ!物欲!楽しい〜!

 あとは妻の決済が降りるか否か…ってトコだなぁ。「仕事で使うから」って言って内緒で買っちゃおうかな?(だってウソじゃ無いでしょ?(笑))

 さて、写真は例によって本文とは全く関係ない。先日マッチーさんのスタジオで頂いたGODIVAのチョコレイト。美味しい!