中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

MakiさんラストライブとFull HDでの録画実験

 金曜日である。あっという間に一週間が過ぎて行く。風邪で体調はイマイチだったのだが、仕事を終えてから开心果のMakiさんの最後のライブに向かった。彼女は今月末にて本帰国なのだ。最近帰る人が多くて寂しい。

 昼のメインの仕事でハイレゾムービーの撮影を予定していて、最近一眼レフを使ったムービー撮影の実験を重ねているのだが、非常に良い機会なので、実験を兼ねて今日は先般購入した Nikon D5200と三脚と色々機材を一式持って行った。
 デジタル一眼での長時間録画は初めてだったので、色々試しながら撮ってみた。ココ数日の実験の結果、最終的に 1920*1024/30pと 1920*1024/60iの2択になっているのだが、インターレースは編集時に色々と細かいトラブルが多いので、今回プログレッシブの30フレームで撮る事に。音声は卓から直で出そうかとも思ったのだが、会場の声が入らないのはあまりに味気ないため、ワンポイントステレオマイクで高い場所から拾う。
 帰宅後に確認したらやっぱりFullHDは素晴らしい。1フレーム1フレームが普通の写真みたいだった。しかし写真と違ってムービーならではの細かい調整が必要で、シャッタースピードを上げて(ISOも上げて)撮った場合、一枚一枚のフレームをスティルで観ると写真の様に奇麗なのだが、動画にすると逆に1/30秒のパラパラアニメの様な感じになりカクカクした感が否めない。
 寧ろシャッタースピードを下げて、一枚一枚がブレた様な絵を1/30秒で繋げると、こちらの方が自然な感じがするから奥が深い。良い塩梅を見つけるのが大変そうだ。
 ただ、実際の仕事ではグリーンバックのクロマキーを使うので、先日もちょっと書いたがブレていると痩せたり抜けたりして困るので、逆に言えばシャッタースピードを上げれば良さそうだ。でも上げると絞りを開かなきゃならないので、被写界深度が浅くなる…つまりピンがシビアになるワケだ。うーむ難しい。でもコントロール如何では、1/30fpsでも十分クオリティの高い動画映像が撮れるという事が判った。まぁ考えてみたら映画だって24fpsくらいしか無いんだもんね。無理して1/60で撮って無駄にサイズが巨大化して後から扱うのが大変になるよりは1/30で設定をしっかりツメて撮った方が良いのかもしれない。
 いやぁ…日々研究だ。下記、動画からキャプチャーしたもの。フツーに写真としても使えそうだ。

 ただ、問題はバッテリーの持ちである。D5200で動画を撮影する場合ライブビューを余儀なくされるのだが、ライブビューを使うと、ミラーが上がったままの状態で、且つ液晶画面が点灯しっぱなしになるので、結構あっという間に電池が無くなるのだ。今までフツーに写真だけ撮っていれば丸一日は持ったのだが、録画を繰り返していると、30分〜40分で無くなってしまう。先日某南の島に行く前に念のためスペアのバッテリーを購入したので今2個はあるのだが、フル充電に約1.5Hかかるので、こりゃ下手すると全部で3つくらいを使い回さないと連続撮影は難しいかもしれない。
 色々な課題も見えて来たのでトライして良かった。何事もやってみないと判らない事が沢山ありますな。

 あ、そうそう。肝心のライブですが、非常に良いステージだった。河島アナムさんのニューアルバムから数曲演奏してくれたりして、何だかとってもホッコリと暖かい気持ちになれた。