中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

忘年会とサバイバルゲーム

 金曜日である。今日は会社の忘年会だった。中国では旧正月がメインなので今はまだ年末なのだ。故に今は忘年会シーズン真っ盛りとなる。ウチの会社はワカモノが多いので飲むより喰う方がメインである。ゆえに食べる量が尋常ではないので、幹事もちゃんとその事を分かっていて異常なまでの量が出て来た。中華テーブルが丸々5巡6巡するのだ。結構珍しいものもあったりして面白かった。



 その後は、社内レクレーションの一環として、社員全員でサバイバルゲームに出かけた。最近はレーザー光線と無線LANを駆使したハイテクの非接触サバイバルゲームが流行っているらしく、その会場を貸切にしたそうだ。スゲー(笑)

 場所は南浦大桥の直ぐ下の倉庫街にある。外観はこんな感じ。

 振り返ると結構奇麗な夜景と橋が見える。ガスってるのは夜霧ではなくモチロン PM2.5だ。

 会場は倉庫である。つまり結構寒い。

 中に入って、まずは説明を受ける。

 要するに銃を使ったサバイバルゲームなのだが、BB弾の様に実際に弾が出る訳ではなく、レーザーを使った光線銃を使うらしい。時代は変わった。実にハイテクだ。
 まず、チームを大きく二つに分け、背中に無線LANを応用したコントローラーが取り付けられたジャケットとヘルメットを渡され、それを装着する。(チームごとにジャケットのカラーとLEDの色が違う)
 ジャケットには前4カ所、後ろ4カ所にセンサーがあり、ヘルメットには前後4カ所にセンサーがある。このセンサーはLEDが内蔵されていて、敵はココを狙って撃つ訳だ。銃もジャケットの背中に搭載されてるコントローラーに接続し、トリガーを引けば銃声がする。当たり外れの判定は常にリアルタイムで無線LANでやりとりされ、サーバで集中管理されているので、自分が撃った弾が相手に当たった場合は手元の銃からメッセージがあり、相手のLEDが消えるので手応えがある仕組みである。逆に撃たれると、何とも悲惨な悲鳴が鳴り、ジャケットの肩の部分に入っているバイブが振動して、撃たれた事が直ぐに分かる。撃たれると10秒くらいはLEDが消えたままの状態になり、弾も撃てないのだ。
 最初はバカバカしい…と思ってナメていたが、会場は倉庫の一室を丸々使って『それっぽく』レイアウトされていて、なになにコレが結構熱くなるから面白かった。

 中は映画のロケで使う様な簡易的な2階建てのセットが組んであり、階段やら身を隠す様な箱やら入り組んだ通路が程よく配置されている。で、実際に戦闘が始まると照明がググっと落ち、暗闇に、相手のLEDの動きだけが見える状態になる。赤と青とでチーム分けしているので、撃ち間違える事は無い。
 戦闘に向かう直前のワタクシ。

 実際に始まると意外と難しい!身を隠しているつもりでも2Fからは丸見えだったり、自分が照準を合わせていると見えない方向から撃たれたりして中々スリルがある。

 しかし…ワタクシは「あっ」という間にヤラれてしまった。隠れて狙ってるつもりでも、帽子の正面についているLEDは相手から丸見えなのだ。ゆえに照準を合わせようと顔を出した途端に撃たれてしまう。 逆に言うと、寧ろ動き回っていた方が撃たれない事が分かった。
 ワタクシは基本ビビリーなので、慎重に慎重に行こうとするのだが、こういうのが却って餌食になってしまうのだ。中国人の若者は素晴らしい度胸で、ガンガン進んで行って倒しまくっていた。

 動き回ると言っても、何も無い場所を歩けば丸見えなので、刑事ドラマさながらに中腰で隠れながら走るわけだ、そして、ドアの様な部分からそっと中の様子を覗いてみたら、目の前に敵が居たりしてマジビビってお互い撃ちまくったりして面白かった。


 非常に楽しかったが、もし仮に実際の白兵戦に自分が出る事になったら、まず真っ先に死んでしまうだろうな…とヒシヒシと実感した夜だった。ヒトには向き不向きがあるのだ(笑)