中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

雨の関東地方

 水曜日である。外は丸一日大雨だった。しかも寒い。上海に住んでいると日本の冬が寒い…と感じる事は少ないのだが、今年は上海が比較的暖かい事もあり(っつーか日本が異常なまでに寒いのか?)凄く寒く感じる。

 今日は雨で移動が不便なので予定をやりくりして、丸一日家で作業する事にした。納期の関係で、この出張中に2曲 demoを上げなきゃイケナイのだ。かなりヘヴィーである。

 そんな訳で久々に実家で作曲作業をしなきゃならない為、色々とケーブルやら機材やらを倉庫や押し入れから引っ張りだして来たのだが、いやはや色々な要らんモノが沢山出て来て些か閉口する。ワタクシは昔から『捨てられない』ヒトだたのだが、捨てないにも程があるな。
 こういうPCのボード系って燃えないゴミ?粗大ゴミ?

 そして押し入れの奥の方に置いてあったステレオのバラコンポ一式。元々中学生の頃はカナリのオーディオ好きだったので結構なカネかけて少しずつグレードアップしたものだ。

 折角の良い機会なので、ヤマ程あるカセットテープの中から大事なモノだけ mp3にキャプチャーしようと思って、デッキを出してみたら、電源は入るがプレイバックを押してもキャプスタンもリールも回らない。モーターの音はするので中では回っている様だ。
 「ひょっとしてグリスが固着しちゃったかな?」と思って蓋を空けてみたら、なんと2つのキャプスタンとメインモーターを繋ぐゴムプーリーがドロドロに腐食して溶けて切れていた。
 いやぁ…サスガに押し入れの中で20年くらい経つとゴム部品からダメになるらしい。嗚呼…ショック。

 あ〜あ。このデッキ、幾らで買ったか忘れちゃったケド、ネジは全部真鍮だったし、アナログオーディオ部分の基板とメカコントロールや電源基板が内部で分離してシールドしてあるし、入力切り替え等の微弱な信号の切り替えはフロントパネルからロッドでリアパネルまで物理的な棒で延ばしてあって、スイッチ自体は入力ジャックの直ぐ側まで引っ張ってあった。勿論リバース無しのクローズドループデュアルキャプスタン3ヘッド構成でテープ個別にツマミで biasの微調整まで出来るし、左右に家具風の化粧板まで付いていたので、結構高かったんじゃないかなぁ?コレ。。。勿体ない。

 無理して代用部品を使えば修理できなくもないが、カセット自体の需要が無いので諦める事にした。あ〜あ。

 さて、ようやく環境が整って作曲作業に没頭する。中々環境が変わると面白いもので普段と違う発想が出て来るから楽しい。
 午後11時過ぎ、ようやく一段落付いたので冷蔵庫を空けたらビールを見つけた。でも部屋まで持って来たらビールじゃなかった。
 何コレ?このパッケージはどうみてもビールでしょ?飲む気満々だったので激しく凹んだ。