中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

竹の足場

 金曜日である。ワタクシにとっては連休明けなので今日はホントに忙しかった。朝一からずーっとメールばかり書いていた気がする。忙しいのは良い事だ(笑)

 さて、今日はウチの近所で行われている外装工事の足場をば。上海では 21世紀になっても、こうやって竹で足場を組んで作業する事が多い。軽くて丈夫?なのかな? 良くワカランが、結構あっという間に組み上げてしまうので感心する。

 そりゃそうと、GH4に例の 20mmの単焦点レンズを取り付けて持ち歩いているのだが、相変わらず素っ頓狂な写真ばかり撮れるので面白い。フツーに撮ると、やたらディテールは細かくて精彩なのに、何となくプラスティッキーで生気が無い感じ?になる。色味?というワケでも無いし、明るさやコントラスト?というワケでも無いから不思議だ。とにかくマトモな写真を撮るのが難しくて笑える。悉く今までの一眼レフの概念を覆されるのだ。『何だろう?この変な機械は…』って感じである。いや、勿論『パッと見』はフツーに奇麗に撮れていて、コレはコレで有りなのだが、自分が狙ったモノとは明らかに違う。
 一般的な一眼レフカメラにある全てのパラメータは揃っていて、寧ろ多いくらいなのだが、調整の振れ幅が違う…と言うか、半固定抵抗の Aカーブと Bカーブの違いの様な感覚差を感じるんだなぁ。y=fx?二次関数の曲線が予測しづらい感じ? パラメータを変更した時のリアクションが全然見えないのだ。

 思うのだが、やっぱりコレはカメラじゃない気がしてきた。似て非なるものだ。光を違う角度の時間軸で切り取る全く別の機械と考えた方が良いかもしれない。写真で芸術性を探求するベクトルとは全く違う次元のトイカメラと考えた方が近いかもしれない。 いや違うな。コレで芸術性を追求したらとても面白いモノが沢山作れるとは思うのだが、いわゆる『狙った』マトモな写真を撮るには苦労する…という事だ。使いこなすのに時間がかかる。

 たぶん…なのだが、混乱の最も大きな原因は『LVF(ライブビューファインダー)』にあると思う。やはり『光学ファインダー』というのは本当に偉大なんだな…とホンキで(身を以て)実感している今日この頃である。実際にイメージセンサーに入る光と全く同じ光を、デジタル変換する『前に』『直接』観ながらコントロールできる…というのは、『写真を撮る』という行為に於いて、最も重要な事なのかもしれない。きっと計器やメーターを見ながら数字データを頼りに設定して写真を撮れば何ら違和感を感じなくて済むのカモしれない。しかしワタクシ的には『パッと見』が全てで、数字的なデータは二の次なのだ。

 自動車に例えると、ハンドルとタイヤを繋いでいるステアリングロッドを取り外し、ハンドルにセンサーを付けて、実際のタイヤの角度をモーターでコントロールする様な感じだと思う。やってる事は同じだし、論理的には同じなんだろうけど、感覚的には全然違う。或いは、TVカメラに写された画面を見ながら運転する様な感じ?なのかもしれない。

 ヲイヲイちょっと待てよ? いま世界中で研究してる自動車の『自動運転装置』ってこんな感じなんじゃないの? こりゃ困った世の中になるカモよ〜?なんて考える今日この頃だ。 知らなければ超便利だろうけど、自分の思いのままに『操りたい』と考えているヒトにとっては住みにくい世の中になるのかもしれない。

 しっかし、こういうワケの判らん機械に出会うと無性に萌えてしまうヘンタイなワタクシ(笑) 4K録画が可能なミラーレス一眼の民生機は現時点で世界中でもコレ一機種だけ…というフラッグシップ機である。個別のパーツやハードの性能が非常に高い…という事はリアルに実感できているので、後はコントロール方法である。完全に手中に収めて絶対に使いこなしてヤルぞっと!