中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

壊れたモンブラン

 土曜日である。昨夜の疲れも癒えぬまま、例によって午前中から温故知新に向かってドラムレッスンである。本日は5コマ。サスガに連続して5時間教えるとヘトヘトだ。嗚呼なんだろう?この底知れぬ疲労感…もそっと若さが欲しいなぁ。でも今日は喉を潰さない為にマイクを使ったので若干楽だったかも。やっぱりドラムの爆音に負けずに大声張るのが一番喉に悪いのカモしれない。

 さて、レッスンを終えて店を出たら、目の前に 2500万円が落ちていた。


 フェラーリ F430だよね?きっとコレ。日本でもこんなの乗ってるヒト少ないんじゃないかなぁ。何でこんな車に乗れるのかがワカラン。だって 2500万だぜ?フツーは『家』買うだろ(笑) ま、きっと既にスゲー豪邸に住んでるんだろうケド。とにかくこの国の金持ちの底なしっぷりは呆れるばかりだ。
 しかしワタクシの様な庶民は、タクシー代すら節約する為に、疲れた身体を引き摺りながら重い荷物を担いで地下鉄で移動するのである。写真は地下鉄10号線『伊犁路』駅。奥に見えるのが高島屋である。あの日本の高島屋が上海にあるのだ。でも儲かってるかは微妙な感じ。

 帰宅後に壊れたボールペンの修理を行う。実は本日2コマめのレッスンが終わった午後1時前、ボールペンでサインをしようと思い徐に普段からポケットに差しているモンブランを取り出したのだが、捻って先を出そうとしたら変な抵抗があり先っぽが出てこない。よくよく見ると折れて曲がっているじゃないか!(驚)
 あ〜あ、これ何度無くしても出て来る縁深いボールペンで、結構オキニ入りだったのになぁ。

 ま、形有るモノは何時か必ず壊れる!ワケで、そういうのを片っ端から治すのが趣味…という変態なワタクシは、部品を無くさない様にダイジに持ち帰って来たのは言うまでもない。
 帰宅後に机の抽斗をアチコチ引っぱり出して接着剤を探す。瞬間接着剤の類いは白く曇ってしまうモノが多いので、格好悪いからなるべく色が変化しないモノを探していたら、何とこんなのが出て来た!(嬉)

 『タミヤセメント』である!実にステキだ。このブログを読んでいらっしゃる方は大方想像がついていると思われるが、ワタクシは幼少時代、カナリの模型好きだったのだ。喘息持ちで身体の弱かったワタクシはインドアでアフォみたいにプラモデルばかり作っていたのだが、その頃から『田宮模型』というメーカーに対しては全幅の信頼を置いていたのだ。小学生のクセに「このメーカーは絶対に期待を裏切らない!」と友達に豪語していたくらいだ。
 しかし、日本を離れて早 10年を過ぎるのに、何故 2014年の今、ココに『殆ど使っていない状態の』タミヤセメント(しかも瞬間)があるのか? 右ナナメ上方の天井を観ながら約 3.7秒程考えて思い出した。先日の帰国時に息子に旅客機のプラモデルを作って上げたのだ、コレはその時に使った残りである。
 何はともあれ良かった!コレなら粘性も低いし使いやすい。キャップを空けてみたら最初に使ってから既に2ヶ月近く経つのに全く固まっておらず、瑞々しいサラサラの溶剤が出て来た。最高!
 そして、もちろんピッタリくっつきました…とさ。

 MONTBLANC/マイスターシュテュック/ル・グラン/ボールペン/161bk/black Gold。実はコレ意外と高いのよ。ボールペンのクセに3万以上するので、やっぱり修理しない手はないわな。とにかく治って良かった(笑)