中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

えらい目におうたんや(その2)

 日曜日、広州は朝から晩まで豪雨、気温は 26度。

 朝 4時過ぎに一度痛みで目覚めトイレに行き、次に6時過ぎにまた痛みで目覚めてトイレに駆け込み、「サスガにコレはやばいカモ」と思うくらいフラフラで悪寒バリバリだったので、熱を測ったら。。。OMG!

 なんと驚きの 39.9度! 多分ここ 20年で最高新記録達成だよおめでとう!

 …なんて冗談が言える余裕もなく「サスガにコレは病院に行かないとやばい」と本能が脳に訴えかけるも、脳が高熱で半分麻痺しててマトモに機能しないのだよ。参ったな。
 昨夜、発熱が始まった際にネットで『腎臓結石や尿管結石で高熱が出る事があるか?』をザッと調べてみた所、基本的に結石で熱が出る事は無いらしいのだが『腎臓に大きな問題が発生した場合や合併症を引き起こしている際は高熱が出る場合があるのでその際は直ぐに医者に行く事!』みたいな記事がどっかに書いてあったのが頭をよぎったのだよ。

 し・か・し! ワタクシ広州に単身赴任になってから一度も病院なんか行ったこと無いから、外国人をフツーに診て貰える病院が何処にあるのかすらサッパリ見当つかないワケさ。 いやぁ…慌てたね。久々にw
 何にビビったか?って、高熱で面白いくらいマトモにアタマが働かないのだよ。ボケ老人みたいな感じ? この状態で1からネットで近くの病院を探す事から始めなきゃイケナイわけさ。しかも評判とか気にしてる暇もないわけ。いやぁ…転ばぬ先に杖ついとかないとダメだね。「病気になってから調べりゃ良いや!」なぁんて思ってたら、まさか頭が先にダメになるとは思わないもん。

 朦朧とした頭で「とにかくとりあえず全部の科が揃ってる大学付属の総合病院みたいなのが良いだろう」と適当なキーワードを入れてヒットした所の住所を 滴滴(中国のタクシー配車アプリ)に打ち込んで、豪雨の中を悪寒にブルブル震えつつ、たった一人で向かったワケさ。(単身赴任はツラいぜっ)

 今までにこのブログにも何度か書いたと思うが、中国の病院ってホント判りにくいのだよ。挂号といって、予約番号みたいなのを先に買わなきゃならないし、初診の場合は診察券が無いから色々記入したりしなきゃイケナイのさ。でね、これが腹立つ事に今は中途半端に電子化されてて、ATMみたいな機械が並んでてソコでポチポチ個人情報を入力しなきゃいけないのだ。しかも最後の最後で『中国の身份证の番号が無いと(つまり外国人は)この機械じゃ登録できません』って出たりするわけ。
 …という事を経験上知っていたし、しかも朦朧とした頭で全部中国語で表示される画面に正しく打ち込める気がしなかったので、とりあえず総合受付に行って「外国人です。高熱があります。どこに行けばいいですか?」とだけ言ったワケさ。だってホントの事だし(笑)

 後は『腫れ物』扱いされつつ、病院の端っこのプレハブ小屋みたいな『発熱専門外来』に自動的に案内された次第。 そして看護師に事情を話したら「そこの機械に情報入れて挂号とって!」とツッケンドンに言われたので、さっとセンサー部をみたら中国の身份证のスキャナーしか無かったし、テキトーに「コレ外国人登録できないんです」と言ってみたら、「あら、そうね」とフツーにPCの前に座って手動で入力してくれた。朦朧とした頭でもカンだけは冴えてるらしい。

 すぐ隣の部屋に診察室があり、入ってみたら若い女医さんだった。
 とりあえず、昨夜からの一連の流れを全部説明し、問診のあと血液検査。

 そしてコロナとインフルの検査。久々に見た抗原キット。

 コロナもインフルも両方とも陰性だった。

 続いてエコー。

 調べ始めて10秒もしないウチに「おしっこが膀胱に少ないから何も見えないわ!水を沢山飲んで 30分後に来て頂戴!」と追い出されて外で待たされる羽目に。ヲイヲイ。こっちは高熱で色々ツラいんだぜ?参ったなぁ。
 とりあえず尿も貯めなきゃイケナイし、先ほど解熱剤だけ処方してもらって受け取っていたので軽くパンでも食べて解熱剤を飲んで 500mlのミネラルウォーターを飲んで様子を見る。

 やっとの思いで検査終了、そして発熱外来に書類を持って戻る。

 色々と細かく説明してくれたが、医学用語混じりの中国語はサッパリ理解できないから「要するにこういう事ですね?」とこちらから簡単に逆質問してYes/Noで答えを貰った所、纏めると以下の通り。
 尿管結石は確かにある。夜中の痛みはコレが原因でしょう。でも腎臓は腫れていないし、大きさも正常です。なので発熱はこの結石が原因じゃないかもしれません。
 しかし血液検査の結果を見ると…

 規定値を超えて上下しているので、これらの数値から判断できるのは『細菌性の感染症』が疑われます。
 現在の左尿管に詰まってる石の他にも左の腎臓には少し大きな石が見えますし、一度泌尿器外来に診て貰った方が良いかもしれません。まだ午前中の診療に間に合いますが予約いれますか? と言うから「ハイ!お願いします!」と即答してしまったのだ。

 いや、この時もう少し冷静に判断できていれば、「細菌性の感染症?」という言葉で他に思い当たる事があったのに、午前の診療時間が残り10分しかなかったので、気分的に「それどころじゃない」と思ってしまったのだよ。

 で、走って泌尿器科まで行ったのは良いが、やたら混んでいて 30分以上待たされた挙句、この泌尿器科の先生がチョー適当な感じのオッサンの先生で「エコーだけじゃ何もわかんないよ」「CT撮らなきゃ何ともいえないね」「でも発熱はこの結石とは全く関係ないね、別の原因でしょ」と宣う。「CTの予約とってから出直してこい!」みたいに邪険に返されたので腹も立ったが、いずれにせよ「この発熱は結石とは無関係なんだ!」という事が判ってチョット安心した。

 …と同時に、「あ!そうだ!ヲレ、昨日の発熱時からずっと下痢してるじゃん!」「しかも発熱外来の先生にその事を一言も話してないじゃん!」って事に気付いたが後の祭り。発熱外来に寄ってみたが、既にお昼休みに入っていた。いやぁ…ここ数日『石』の事ばかり考えていたので、てっきり結石が原因で発熱してるのとばかり思い込んでて下痢の話するのをスッカリ忘れていたんだよ。
 既に支払いも完了しちゃってるので、午後にまた豪雨の中をココまで来て挂号とってまた診察入れるのか。。。と思ったら、さすがに午前のこの一連の疲れがドッと出て(まだフラフラしていたし)もう一秒でも早く帰って寝たかったので、そのまま真っすぐ帰宅。

 帰宅後すぐに熱を測ってみたら解熱剤が効いてたらしく 36.7度まで下がっていた。とりあえず病院で貰った薬を飲んでベッドに飛び込んで寝る。
 次にトイレで目覚めたのが夕方の18時。「うわ、また悪寒がし始めてる」と思って熱を測ったら 39.3度。ヲイヲイ勘弁してくれよぅ。

 ま、でも水の様な下痢をしてるので、おおかた『細菌性大腸炎』だろう。後は整腸剤を飲んでヒタスラ静養するしかない。炎症が収まれば熱も下がるだろう。別に死にゃ~しないさ。
 暫く起きて軽くお粥なんか食べたりしてみたが、熱は一向に下がらないので、病院で貰った解熱剤を追加で飲もうか少し悩んだ。でも、もし細菌性の何かでどっか炎症を起こしているのなら、体温を上げて戦ってあげた方が良いので、無理に解熱しない方が良いかな…と思い、結局そのまま解熱剤は飲まずに寝る事にした。
 とやかく考えても無駄なので「明日会社休もう~っと!」と開き直ってフテ寝。 22時就寝。
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