中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

上海音像城

 土曜日だが振替出社日なので平日である。中国のこのシステム、ホントやめて欲しいなぁ…。土曜日に出社すると調子狂ってイカン。
 そう言えば、新しい会社の近く(…と行っても15分くらい歩くのだが)には『上海音像城』という音楽機材〜電子部品系の超大型の市場があるらしい…との噂を聞いて今日行ってきた。
 場所は地下鉄3号線の『宝山路』駅のほぼガード下である。入り口はこんな感じ。


 中に一歩踏み込むと、超小さな屋台みたいな店がずらーっと400mくらい並んでいた。

 この道の右に1本と左に2本平行して走っているので店の数はこの4倍?に当たる。歩いていたら 80年代の秋葉原みたいで笑いが止まらなくなった。古い真空管アンプを置いてある店やスピーカーを山積みにしてある店や、コンデンサーやらプラグやコネクタ類を置いている店など、覗いていて飽きない。
 折角ここまで歩いてきたので、何か買いたいな…と思って眺めていたら、電源ユニットばかり売ってる専門店みたいな店を見つけたので、電源アダプターを購入する事にした。
 ご周知の通り中国の電圧は 220Vである。日本で買った製品は PC系のユニバーサル電源(100V〜240Vまで対応のスイッチング電源)を積んでいるもの以外は、基本的に変圧器を噛まさなければ使えない(一瞬にして飛んでしまう)ので日本から持ってきた機器を使う際には注意が必要である。
 しかし変圧器を噛ませば全てOKというワケでは無い。変圧機というものは厄介なモノで、特にアンバランス型のアナログオーディオ機器は、波形の中心がフローティングしている関係で、所謂『無音』時のポジションが機器によって曖昧(DC成分が乗っているとバイアスがかかる)な上、機器のシャーシ全体が入出力信号の GNDに落ちている(シールドのマイナス側と繋がってる)機材が多いので、220Vの機器のボディアース(シャーシ)と、変圧機を通して100Vに落とした機器のボディアースとの間に電位差が生じる事があるのだ。
 故に二つの機器をオーディオケーブルで繋ぐ際にココで GNDが繋がってしまい、妙なノイズが乗ったり、あるいは「ピリッ」とプチ感電したりする事が間々あるワケだ。

 ウチにも3つほど『仕方なく』変圧器を噛まして100Vに降圧してから使っている機器があるのだが、やはり良い事なんか一つも無いので、同じ出力電圧の220Vのアダプターを探していたのだが、どこで買ったら良いか判らなかった。ネットで売っているのは知っていたが差し込み口の大きさは現物見ないと判らないからね。
 そんなワケで丁度良い機会だしお店のお姉ちゃんに色々と相談してみたら、アッサリ出てきた。凄い!しかも一個 25元〜35元(約500円前後)である。いやぁ…安い!

 早速購入したのだが、昼休みゆえ手ぶらだったので「袋に入れて!」と頼んだら、何故か日本のドンキの袋だった。

 しかも山盛りに置いてあった。この手のレジ袋ってどっから流れてるんだろ…(苦笑)
 会社に戻って早速一部の機器で使ってみたが、全く問題無く動作した。素晴らしい!!

 直流のモノはまぁ当たり前として、交流で1Aの大出力が必要なチョット特殊なモノまで置いてあって感動。

 いやぁ…こりゃ良い! 今度からはココでアダプターを買うことを前提にすれば、日本の機器を電圧の事を気にせずに買い物が出来るのがナニゲに嬉しい。
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