中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

アコギの収録

 水曜日である。今日の上海はPM 2.5が激しくて、街中が霞んでいた。不思議なモンで、一時期は猫も杓子も防毒マスクみたいなモノをして歩いていたのだが、数年経つと慣れてしまうのか、今日は殆ど誰もマスクをしていなかった。いやはや…慣れって怖いですね。

 さて、今日は夕方から外出してギターの収録。某アーティストの某楽曲で急遽『マトモな』アコースティックギターのトラックが必要になった為、例によって上海の日本人ギタリストといえばこの人!マルケンさんを呼んで無理言って色々と弾いて頂いた。

 場所はイツモお世話になっているファンファーレさん。M松副社長にはイツモ良くして頂いて頭が上がらない。今日も色々と我が儘を訊いて頂いた。ホント有り難い。
 今回、エンジニアの Maxが手を入れた新生スタジオ Bを初めて使ったのだが、結構な吸音効果があり全体的に良い感じだった。サウンドボードも借りてエリア全体を囲ったら、ほぼブースと同様の無音空間が作れる。コレならフツーに小〜中規模の録りなら全然イケると思った。以前、反対側にあった Bスタジオとは雲泥の差だ。素晴らしい!
 マルケンさんのギブソンは繊細な割に意外と中域にパンチがあるので、プリの設定を工夫して、ストロークではナチュラルコンプがかかった様な効果を得る事が出来た。サスガに弦を張り替えたばかり故、若干高域にピークはあったものの、綺麗に丸められるので全体のバランスは非常に良い。やはりX-Y型のワンポイントステレオのオフマイクの威力は絶大だ。オフって程オフじゃないのだが、コレを混ぜる事によって空気感が俄然出てワクワクする音場が出来る。
 スタジオワークは時間との戦いなので非常に疲れたが、結構良いテイクが録れて良かった。現時点では多くは語れないが、音楽CDモノなので、リリースが決まったら改めてココでご報告させて頂こうと思う(笑)
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