中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

CHIVASのお湯割り

 水曜日、気温 5度。朝からクソ寒い一日だった。
 3月に行われる某イベントの準備で忙しい。最近映像系の業務が増えてきた…というより、今後も続々と増える予感がするので Full-HD 〜 4Kの素材をストレスなく安全に常に安定して再生できる環境(機器やテクノロジー)について日々研究している。
 技術者たるもの、どんな時も研究を怠ってはイケナイ。実際に仕事に直結している部分だったりするから尚更である。お客様からお金を取っている以上『万が一』があってはイケナイのだが、確率論的には万が一というのはつまり一万分の一。100分の1が1%だから、パーセンテージで言えば 0.001%ってトコだろうか? そう考えると、うーむ…。このビッグデータ時代、データばかり肥大化して、根本の処理がノイマン型であるコンピューターを使用している以上、0.001%は大いに有りうるから困る。
 扱うデータのサイズ(バイト数)が増えれば増えるほどトラブルが発生する確立が上がるのは自明。いやはや…。本音を言ってしまうとビッグデータはホントは大キライなのだ。8bitや 16bit時代の様に頭脳やセンスを使って『如何にスマートに詰め込むか』といった部分に気を遣いたい。まぁ老人の戯言に過ぎないかもしれないが、もっとタイトに行きたいモノだ。
 世の中、何につけ解像度が上がれば上がるほど便利になるのは事実だが、反面、エンジニアにとってはどんどん扱い辛い領域に突入する諸刃の剣、実に皮肉なモノだ。21世紀なのに単純なコピーに 30分待ちとかアフォか?と思ってしまう。実に不毛だ。
 …とは言え人間とは欲望に貪欲な生き物。映像の世界では、Full-HDですら、一度これを巨大スクリーンで高ビットレートで観てしまうと後戻り出来なくなる。こんなエンジニアの端くれの古くて頑固で堅物のワタクシですら…なのだ。自分自身で泣きたくなる。
 実際に Full-HDが再生できる環境下で DVDと Blu-Rayビデオを再生して比較してみると良い。残念ながら、感動の『度合い』が桁違いなのは否定できないのだ。「芸術というのはヒトがヒトに『伝えたい』という塊の叫びであり、コンテンツの内容やソウルやヴァイブが全てで、表現手段や方法なんて二の次で良い」と今まで真剣に考えていて、実際に教え子達に口を酸っぱくして言っていた、このワタクシですら…という所に問題がある。
 そりゃメーカーが自ずと Retinaやら 4Kやらに気持ちが動くのは致し方ないだろう。しかし個人的には、物事には目に見えない『分水嶺』の様なモノが有ると思うのだな。あくまで1エンジニアとしての見解…ではあるが。
 やはり『無駄にリアルでデカいデータ』というのは本質的な部分では必要無いと思うのだ。如何にデータを小さく、受け手(お客様)に感動を与えられるか?という『バランス感覚』がテーマの本質なのでは?…と思い日々研究を続けている次第で有る。
 ま、別にそんな事はドーデモ良いか。。。

 さて、写真は例によって本文とは関係ない。本日開封したシーバスをば。

 中国オリジナルの仕様として、コピー品防止のため、こういったプラスティックの『開封確認ガード』的なモノが付いている。

 実は今日は仕事上で少々腹立たしい事があったので、オトナゲないとは思いつつも一人で『家呑み』しているのだが、まずビールで始めたら、中国のビールは水みたいで全然パンチが無いし腹が一杯になるだけで全然酔わない。。。何だか却って悶々としてきたので、フト、死んだ親父が昔タマにやっていたウヰスキーのビール割りを試してみる事にした。
 棚に、ボトル残り1cm〜2cmだけ残っていたジャックダニエルが有ったのでビールで割って呑んでみたら、なるほど〜意外とイケる(笑)血は争えない…のかな?
 でも結局1杯で無くなってしまったので、新しい(ナケナシの)シーバスを開ける事にしたワケだ。
 スノッブウヰスキーファンは、「ブレンデッドなんて邪道だ」と仰るかもしれないが、ワタクシも確かにシングルモルトも好きだが、シーバスはカナリ好きだったりする。コレはコレで『有り』だと思うのだな。
 一度騙されたと思って、コレの『お湯割り』を試してみて欲しい。ホッコリすることウケアイ(笑)…そんなワケでお湯割りに転向!ダメ人間炸裂!? ま、いっか。どんなに頑張ってもワタクシは所詮ワタクシごときである。等身大で行こう!
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