中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

dbx-160

 木曜日、雨。上海は今日も天気が悪かった。明日からイベント準備で超絶忙しくなるのだが、今日はワタクシの出番は無いので会社でフツーにオシゴトである。しかし明日から土曜の深夜まで、朝から晩まで会場に缶詰なので、やらなきゃイケナイ事を先に片付けたり、資料を印刷したり…と結構忙しかった。
 さて、全く関係無いハナシだが、有難い事に先日 Waves社から 1日限定のクーポンコードが届き、dbx-160がなんとたったの $49 USDで買えるとの事だったので(まんまと甘い罠に捕まって!?)ついついポチっとしてしまったワケだ。我ながら全く懲り無い男じゃ。

 実は某 K社時代にワタクシはコレの上位機種である dbx-165Aというアウトボードの実機を 2台並べて使っていた事があるのだ。贅沢な事にこれの前は Neve-33609を使っていたのだが、33609は何というかリミッター的で『美しく』ファットになる印象でどちらかと言うとマスタリング用途というか、イフェクティブに使う用途にはイマイチ向かなかった為、同僚とトレードした記憶がうっすらある。当時は実機のアウトボードを個人のデスクで使える贅沢というか有り難みを殆ど感じて無い…という失礼な社員だったのだが、いま思えば色々と本物の実機を触らせて貰って肌で感じる事ができたので良い経験をした。
 当時アウトボードとして使用していたハードウェアの 165Aは、33609と比べると本当に激しくコンプレッションするので面白いのだが、やもすると掛け過ぎ傾向に陥るので使い方は注意が必要だった。でも個人的には結構ベースやドラムに多用していた( K社時代のワタクシの作品にはカナリの確率で 165Aの実機が挟まってる)
 そしてあれから約15年の月日が流れ、いまプラグインで、たった$49で再び手にする事が出来たのでチョット嬉しい。
 ワタクシが使っていた 165Aはアタックとリリースも変えられたのだが、今回のこの 160はシンプルにスレッショルドとコンプレッションの二つで音を作っていく。アタックタイムが調整でき無いのが個人的には結構不満だったりするのだが、敢えて割り切って隠し味的に『うっすら』掛ける分には良い感じに派手になるのでお手軽だと思う。ただツマミをほんの少しイジるだけで相当音が変化するので微妙な塩梅が難しい。
 でも懐かしい『あの』音だった。やや派手目に脚色されている感じはするが雰囲気はとても似てると思う(そもそも160と165Aの実機同士でも特性は違ってた筈だしね)しかも旧160で最初からステレオなのが有難い。いやぁ…Wavesさん、毎回ニクい所突いてきます。素敵です。

 さて、明日からイベントが終了するまで、暫く日記の更新もできなくなるかと思うが時間ができたら纏めて書く予定なので乞うご期待!?
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