日曜日、上海は昼から外が暗くなって豪雨になった。バケツをひっくり返した様な雨である。でも老房子は雨も何となく絵になる。
ウチから見える新錦江ホテルも激しい雨で霞んで見えた。（今日は14mm-140mmで撮影）
今日は日曜日なので阿姨（お手伝いさん）が休みゆえ子守当番の日なのだが、こんな大雨ゆえ息子は外に出られないから丸一日家で遊ぶ羽目になった。子供というのは元気が有り余っているので外に出られないと欲求不満になるから相手をするのもタイヘンである。
ちょっと疲れたのでコーヒー片手に窓の外をボーッと眺めていたらフト昔の事を思い出した。ワタクシは子供の頃から、気圧が低いと身体が CPUのクロックを落とした様な感じになって、頭と身体が乖離するというか『タメ』というか、妙な『心の隙間』みたいなモノができる事があるのだ。ボーッと目線の焦点が合わなくなって（というより無意識に、今目の前に見えてる事象に対するフォーカスを放棄して、ずっと遠くを眺める様な感じになってピントがずれて目の前がボヤける）頭はしっかり働いているのに、違う時空というか、身体だけが止まって頭の中の別のエリアみたいな部分に入れる瞬間があるのだ（こうやって書くと頭がオカシイひとみたいだが、多分共感できる人も居るんじゃないかなぁ？）で、今日久々にそれに遭遇して懐かしい思いをすると共にチョット嬉しくなった。「そうそう！コレコレ！」みたいな（笑）
きっと時間にすると、ほんの数十秒の間なんだろうけど、何だろう？現実に居ながら夢を見る感じ？頭はボケーっと何か一つの事を考えていて、でも、その事実に気付いた時点で何を考えていたか忘れてしまう…という儚さみたいな。。。
今日久々にその事象に遭遇してから、雪崩の様に色々と昔の事を思い出した。きっと雨の匂いのせいだろう。決して気分が悪いワケじゃないんだけど何となくバツの悪さを感じて勝手に盛り上がったり勝手に閉口しちゃったりして。へんなの。
いやぁ…でも思えば遠くに来てしまったなぁ。 まさかこのワタクシが家族を作って息子の子守りに振り回される日が来るとはね（しかも海外で…）。ワタクシの様な、こ〜んな身勝手な人間が家族なんか持っちゃイケナイんじゃない？…と長年感じて居たが（今でも感じているが）一度ギヤが入ってしまうと、歯車が噛んでる間は自動的に回ってしまうモノなんだよね。
こんな事を言ったらバチが当たるかもしれないが、でもやはりワタクシは本音の部分で『一人が好き』というのが根底に有るのは事実で、誰にも邪魔されない環境が大好きだったりするから少々タチが悪い。それ故、こうして息子が寝静まった後、ひとりでワイン片手に溜まったビデオ観たり好きな音楽聴きながらブログ書いている時間が有るというのはとってもシアワセな事なのだ。 あれ？何が言いたかったんだっけかな。何かとても大切な事を書こうと思ったのに忘れてしまった。ま、いっか（ワイン飲みすぎ/笑）
ただ一つ言えるのは、世の中には永遠に続くモノというのは皆無で、形あるモノは必ずいつか壊れるので、限られた人生のウチにできるだけ楽しみましょう…って事だな。遠慮なんかしてる暇ないよ、きっと。
にほんブログ村
