中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

そしてまたホール視察

 火曜日、上海は曇り。気温は33度でヤタラ蒸し暑い一日だった。今日は午後からホール視察に出かける。最近、弊社と似たような500人〜1000人くらいが入る中規模のホール系イベントを行う業者が増えてきた為、良いホールは毎回会場の取り合いが発生しているため、常に新しい場所を探さなければならないのだ。
 本日行ったのは复兴路x汾阳路にある『上海交响乐团音乐厅』という 2014年に出来たクラシック専門の新しいホールである。上海シンフォニーオーケストラのホームグラウンドとなるホールで、どうも政府系が出資しているらしく超絶綺麗で最新式の機材が入っている素晴らしいホールだった。
 入り口はこんな感じ。

 入ると手入れの行き届いた芝生が。

 そして我々が目当てにしている小ホール。座席数はかなり少なめだが、サスガにクラシック専用らしく、手を叩くととても美しいサスティンが残る。うーむ、こりゃとても響きが美しいホールだ。PA無しで生音で管弦楽なんか演る分には最高だと思う。

 この美しい響きは天井の高さにあるのだと思う。とても天井が高い。

 後部座席の方から眺めるとこんな感じ。1F部分は上下するらしく、ステージを真ん中にして囲む様にお客様が座る事もできるらしい。

 ただ、難点はあくまで生音での『響き』を大切にするホールの様で、PAを入れたイベントでどうなるかは未知数である。実際お客様が沢山入ると響きもカナリ変わってくるだろうが、雰囲気的には結構ハウりやすい気がした。
 まぁ、こんな高貴な場所で、弊社がメインにやっている様な声優イベントやアニメ系のトークイベントを行って良いものか少々疑問はあるものの、先方にちゃんと説明してた所、用途的には問題ないらしい。(勿論ロック系爆音ライブは NGらしいが…カラオケ等で歌う分には問題ないとの事)
 そして、折角なので大ホールも見せて貰った。コチラは1000席もある完全なオーケストラホールだった。

 写真じゃ判りにくいが、ステージを中心に包み込む様に複雑に角度がズレてハニカム状に!?座席が組んで有るので凄く壮大な眺めである。


 いやぁ…実に立派なホールだった。上海にもこんなに近代的なクラシック専用コンサートホールが有ったなんてびっくりだ。特に小ホールはクラシックのみならず、トークショウや、TED的なプレゼンテーション、それに演劇等、色々な用途に使える気がした。色々と野望が膨らむ(笑)
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村