中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

友人の結婚披露宴に出席

 日曜日、上海は晴れ。本日は日曜日だけど中国では法定出社日(中秋節の振替出社日)なので平日である。相変わらずこの国のシステムは良く分からん。
 さて、とは言えワタクシは友達の Maiちゃんの結婚披露宴に呼ばれていたので、会社を休んで徐家汇にある某ホテルに向かった。今日はお客様として出席するのと同時に、一部ライブイベントでの PAを頼まれているので、昼過ぎからタカさんと二人で汗だくになりながら搬入を行ったのだ。そしてバタバタの中、何とかリハーサルまでに音を作って、ようやく一休み。卓は例によって XR18である。本日の現場はこんな感じ。

 出演するのは、これまた友人のバンド『夢人』である。今日は会場がホテルなので、夢人にしては珍しく!?エレドラを使用。

 会場は、フルで客席&テーブルを入れたら 200席は入りそう結構大きめなホールで、しかも非常に天井が高い箱だったので、今回準備したメインPAYAMAHA A15 x 2発だけでは正直カナリキツイと思われる。故に会場のラインアレイを BUS 5-6で送って補強する作戦にしたのだが、しかし何故かラインアレイの音が歪みまくって苦労した。いやぁ…結構デカい音が出そうなラインアレイなのに、何故なのか理由は定かでは無いが、特にエレドラのタムが歪みまくる。中国の現場ではこういう事が良く発生するのだ。理論上はもっとデカい音が出る筈なのに、間に何かコンバーター的な物が挟まっていて音が歪んだり、仕様通りの性能が出なかったりする。会場の卓に直で刺してるワイヤレスはかなりデカい音が出ているので、絶対何か信号を送ってる途中に問題がある筈なのだが、しかし本番までの時間も全然無いので、結局ラインアレイからの音はカナリ削ってほぼほぼ『補強』程度に出す事にした。中国では『割り切り』が肝心で、ある程度やってダメなら下手に弄ってもっと悪くなるよりは、今ある現状で如何に良い音を出すか…という風に切り替えた方が、結果良い方向に転がる事が多い。
 そして本番開始。新郎新婦の入場。この高揚感、良いねぇ!なんだか自分の披露宴を思い出した(笑)

 そして第一部は恙無く終了。そしてお色直しの後、第二部、ワタクシ的な本番、『夢人』のライブである。
 今回、ワタクシにしては珍しく本番の写真が無いのは、久々に難しい現場だったので PA業務に振り回されて全く余裕が無かったからである(苦笑) 正直、このホールでは我々が持ち込んだアンプやスピーカーだけではどうやっても非力なのだ。リハの時は特に感じなかったが、お客さんが入るとフロアノイズが増えるし、しかも音が吸われちゃうからイマイチ音抜けが悪い。いやぁ…もう少し音量が欲しかった。しかしラインアレイ側に振ると音が歪むので、仕方なくパワーアンプをほぼフルテンで、リミットギリギリの線で頑張った。いやぁ…やはり追加の 2発の PAスピーカーとアンプを持って来なかった事が悔やまれる。まぁ今となっては何を言っても言い訳になるが、この話を頂いたのがカナリ最近で、しかもワタクシ自身、先週は鬼の様に忙しかった為、会場視察する時間が無かったのだ。色々とタカさん経由で確認してもらったのだが、会場側(というかブライダルプランナー?)も結構アバウトで「大丈夫大丈夫」的な反応しか無かったらしいので、そこに甘んじてしまった部分は否め無い。うーむ、何事も反省ですな。
 まぁ、とは言え、スピーカーの真正面に座ってるお客様もいらっしゃる訳で、その人には目の前で 300Wくらいの爆音が出ている訳だから、やはり一個のスピーカーからこれ以上の音量を出すのは得策では無い。こりゃ数を増やすしかないわな。
 そしてライブ後、宴は順調に推移。いい雰囲気だ。

 そして中国でも有るブーケトス。独身女性たちが集められる。


 その後も楽しげなイベントが続く。

 最後は和服に着替えて登場。すげー。なんか素敵っす。

 新郎新婦の挨拶の際、Maiちゃんが「今まで『私らしく』生きてきて良かった…」と涙まじりに語ったのがとても印象に残っている。素晴らしい言葉だと思った。コレってちゃんと自分の意思で自分らしさの『筋』を通してきた人にしか言え無い言葉だと思う。ワタクシが見る限りほんとに Maiちゃんは Maiちゃんらしさを貫き通してきた子だと思うし、こうして素敵な伴侶にめぐり会えたんだから、こんなに素晴らしい事は無いよね。
 Maiちゃん!そして旦那さん! 末長く、お幸せに!!!!!
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