中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

好きなドラマー

 国慶節4日目の火曜日、上海は曇り時々雨。気温はまぁまぁ涼しいかな? やっと阿姨が帰ってきたので自分の事ができる。午前中はPCのデータ整理。そして午後は息子を連れてガーデンホテルのジムに行って約2時間ほど泳いだ。
 そういえば、良く考えてみたら昔はワタクシ、泳ぐのが大嫌いだったんだよね。「あーんな風に息ができない空間で手足をバタバタさせて何が面白いんだろ?」とクールに!?斜に構えて、全然泳ぐ気がしなかったのだ。まぁそもそも若い頃はそんなにマトモに泳げなかった…というのもあるけど(苦笑)
 しかし、今となっては水に浸かってる時間が一番落ち着く?というか、頭の中を『無』にできる貴重な時間である。ともすれば泳ぎながら寝そうになってしまうくらいだ。そうそう!皆さんも一度やってみてほしいのだが、ゴーグルをつけた状態でも、泳いでる最中に一旦『目を瞑って』ゆーっくりと泳いでみて欲しいのだ。これマジで感動するよ! カラダ全体に心地良く纏わり付く『水』の存在が気持ち良くて、目を開けている時と全然違うのだ。水って驚くほどヒトに親和的なんだよね。共感?というか馴染むというか水の声が聞こえるというか「嗚呼…やっぱりヲレは水から生まれてきたのかもしれない」とか何とか?訳のわからない事を考えてしまうほど心地良い。
 しかし、不思議な事に目を開けて泳ぐとプールの底の青い線が見えて「あと何メートルで端っこだな…」とか全然つまらない『左脳的』な事ばかり考えて「あ、呼吸しなきゃ」みたいな?そんな事も一々考えなきゃイケナかったっけ?…といった状態になってしまうのだ。実に不思議だ。
 ひょっとすると、目から入ってくる視覚情報って、実はあまり必要ないのかもね。最近はスマフォやらインターネットやらで、目から入ってくる情報量が多すぎるから、目以外の『本来感じるべき部分』を使わなくなって、どんどんバカになって来てるのかもしれない。


 さて、帰宅後は息子は阿姨に任せて、やっと個人の休暇タイム。日本で買ってきた DVDをゆっくり鑑賞した。 職業柄!?よく「好きなドラマーは?」と訊かれる事が多いのだが、ワタクシは最近では『村石雅行さん』と答える事にしている。いや、この人のドラム、本当に好きなのだ。凄く音楽的というか、ちゃんと『歌』の事をホンキで考えてるドラマーだと思う。
 数ヶ月前 YouTubeで色々な映像を見ていたら、偶然このDVDのトレイラー映像を見つけてしまい、その場でアマゾンですぐに購入したワケだが、その後なぜか中々一時帰国のタイミングがなく、ようやく先般の一時帰国時に持って帰ってくる事ができたのだ。しかし上海に戻ってきてから鬼の様に忙しくなってしまい、ゆっくり観る時間がなかった(このビデオ、2枚組で結構長いし(笑))
 そしてようやく本日観る事ができたワケだ。


 いやぁ…素晴らしかった!ワタクシが教えている全ての生徒に見せたい程だ。いわゆる玄人現場のライブの裏側や、TVの現場の裏側でどんだけ読譜力が求められるかがシッカリ伝わる内容だった。プロドラマーって知ってる曲をどんなに上手く叩けても、それだけじゃダメなんだよね。
 そりゃそうと、村石さんは、実は知り合いの知り合いだったりするのだ。ちょっとした縁で、約25年くらい前に、今は無き信濃町ソニーのスタジオにて某クライズラー&カンパニーのリハーサルを見学させて頂いた事があったのだが、その頃からブッ飛んだドラムに度肝を抜かれた記憶がある。当時はまさか後に椎名林檎さんやユーミンさんのツアーのバックを演る程グレートになっちゃうとは思ってもみなかったけど、やはり当時から凄かったのは事実だ。ほんと尊敬して止まない素晴らしいミュージシャンだ。こういうの観ちゃうと自分がドラム講師だなんて人前では言えないわなぁ(苦笑)
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