中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

地味な年末

 木曜日29日、関東地方は晴れ。気温は 6度くらいで寒い一日だったが、殆ど実家の部屋に籠もりっきりだったのであまり感じなかった。いやぁ…年内納期の某オシゴトが山場を迎えてはや数日。何とか2/3は終了。あと1/3。この受験生的な日々もあと2日。ラストスパートだ。
 よく音楽家は『華やかな仕事』だと思われがちだが、こと作曲・編曲サイドの仕事は非常に地味な作業である。自分との戦いなので『鶴の恩返し』じゃないが、できればヒトには見られたくない姿だったりするのだ。そりゃ作曲の神様が降りてきてスルスルと進む事も有るが、そんなの希で、実際には鍵盤やギターの前でウンウン唸って何度も何度も似たようなフレーズを繰り返し弾いては溜息ついて「ダサいなぁ」とか独り言を言いつつまた戻って繰り返す…という作業の繰り返しが殆どなので、実はとっても地味で格好悪いのですよ。今日「最高!」と思っても翌日聴くと「ダッさ!」と感じる事もしばしば。そうやって恐ろしい程の集中力をもって何日もかけてブラッシュアップされて、ようやく人様に聴かせられるデモができるワケです、はい。
 いや、何が言いたいか…というと、忙しすぎて「日記ネタがありません」という事だな(笑)
 今やってる年内納期の仕事は作曲業務じゃ無くて、某音楽ゲーム中に使われる譜面データの作成作業なのでヒト様が作った曲ゆえ(私の曲じゃないので)『作曲のカミサマ』的な部分は殆ど関係ないのだが、とは言え音楽的知識やセンスが無いと出来ない仕事なのだ。今ワタクシが作っているデータによってゲームが面白くなるかツマラなくなるかが決まる…という思いっきり『キモ』の部分なので責任重大なのだ。センスを問われる部分なので非常に神経を使う。そういった意味では作編曲業務に通じるかな。マンネリになってもイケナイし、プレイヤーに『わくわく感』と『爽快感』を与えつつ、常に新しい『驚き』的な部分を盛り込んだ譜面を作るのはとても難しいのですよホント。プレイヤーのレベルは一人一人皆違うから幾つかのレベルに分けてそれぞれが楽しめる譜面を作らなければならない。故に、作ってコンバートしてはゲームに入れて眺めて「違うな〜」とか呟きながら何度も戻って作り直す…という事をヒタスラ繰り返しているワケだ。全ては遊んでくれるプレイヤーの笑顔の為に!(彼らはきっと我々が1曲の譜面を作るのにこんなに苦労している…なんて知らないだろうケド)
 さて、朝9時から午後6時くらいまで集中しまくったら目がショボショボしてサスガに頭が回らなくなったので、例によって原付バイクに乗ってお散歩。今日は大船駅まで走ってみた。

 ちょっとルミネでお買い物。駅前は年末っぽい華やかさが少しだけ?あったかな。

 40年くらい前に比べるとカナリ変わってしまった駅前。昔は駅の入り口の階段が中心で、そこから街が広がっていたのに、今じゃ完全に立場が逆転していて、建物のなかに申し訳なさそうに駅の入り口が存在している。なんか肩身が狭そうで可哀想だった。ワタクシが上海に来る13年くらい前は、まだこんな風じゃ無かったんだけどなぁ…。浦島太郎状態だ。
 帰宅したら『とんかつ』が待っていた(嬉)老いた母とノンビリお喋りしながらお食事するのも今回の帰国の目的の一つ。母も今年は病気して大変だったのだが、一時期に比べると大分元気になってきたので一安心だ。親孝行はできる内にしとかなきゃ。

 そして『琥珀エビス』 きゃ〜コレ超絶美味い!

 食後は午前2時過ぎまでヒタスラ制作作業。あ〜もぅ…もうちょっと時間が欲しいっす。頑張れヲレ!!!
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