中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

嫌われる事

 金曜日、上海は曇り時々小雨。気温は 9度で肌寒い。
 朝起きた直後から発表会の件でメール三昧。一部で少々誤解が発生してしまった様なので、できるかぎり丁寧に時間をかけて説明を行った。人間という生き物はコミュニケーションの生き物なので、例えきっかけが 0.1mm程の齟齬でも『時間経過』と『立場』と『シチュエーション』に依って、驚く程『気持ち』が乖離してしまう事が多々有るので、もしそれが『誤解』に起因する事であるならば早い内に『ちゃんと』説明する必要が有る。
 これは飽くまでワタクシの持論なのだが、説明というのは『納得してもらう』のを目的とするのでは無く、思惑を含め『事実をちゃんと伝える』事、これが一番大事だと思っている。事実を伝えた上で、あとはご本人に判断して頂くのが一番良い。それで不信感を抱いて離れて行ってしまうならば、それはそれで仕方ない。『嫌われる事』というのは誰でも楽しい事じゃないのだが、万人に好かれる事は残念ながら100%不可能だしね。とてもツライ事では有るが、その辺はブレちゃイケナイ所だと(ワタクシは)思っている。
 『ヒトを教える』というのは端で見ているよりずっと大変…という事実を 50歳を過ぎて改めて知る…というのも何だか皮肉なモノではあるが(学生時分は結構、教師という存在がキライで反骨精神剥き出しだったので(苦笑))まぁ今までの罰が当たって戻ってきたのだろう、きっと。
 しかし、今まで『自分なりの信念』なんて皆無で『無感情、無感動、無関心』がクールで格好良いと思っていたのだが、どうもヒトを教える様になってから自然に育まれて来た『何か』が有るらしく、『ココは譲れないポイント』というのが、自分の意識していない所でちゃんと自然に『線引き』出来ている事に自ら気付いて少々驚いた。こりゃ成長って言っても良いんじゃない?我ながら関心関心。


 さて、話は全然違うが、ウチの会社には社猫が 3匹居るのだが、特にこの白い娘には今までズーッと嫌われていて、ワタクシが近付くと必ず「シャーっ!」と威嚇の声を上げられていたのだが、最近は悉く無視する様にしていたら彼女の方から徐々に近付いてきて、タマにこんな風に凝視されているのに気付く。

 何だか面白い! やはり『距離感』が一番大事なんだろうね。ナニゴトも!
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