中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

上海 MAOにてライブ

 木曜日、上海は晴れ、気温は 19度。もう 5月だと言うのに何だか全然暖かくならない今日この頃。
 お昼はフツーに仕事をして、午後 4時前に会社を出て、一旦イツモの店の倉庫に行って楽器類を纏めて抱えタクシーに飛び乗る。向かった先は 重庆路x建国路にある『MAO Livehouse Shanghai』である。

 本日はココで例のワカモノ達と一緒に演っている『Nicole Bucker』のライブが有るのだ。チョット早く着きすぎたので会場横の喫茶店で一休み。

 そしてメンバーが揃ったらリハである。出演順は我々がトップバッターなのだが、諸々の理由で何故かリハは一番先になってしまったらしい(フツーは『逆リハ』なので我々のリハが最後になる事が多い) 本日のワタクシのセッティング。

 ドラムセットは CANOPUS製だった。タムサイズは 12'、13'、16'で一般的なサイズ。やはり最近流行の 10インチタムよりコッチの方が好きだな。 そして今回のワタクシ的トピックは、先般日本から持ってきたシンバルを総動員した事である。ライド以外は全部自前のモノに交換(笑) いやぁ、ようやく自分の理想的なシンバル類で演奏できるので嬉しい。左から、A.Zildjian Quick-Beat HH 14'、SABIAN ChinaSplash 10'、SABIAN AA MediumThin Crash 16'、PAISTE 2002 MediumCrash 18'、《ライドは会場のモノ》、そして一番右の上部に、SABIAN AA Chinese 22'である。

 22インチのチャイナは、見た目の存在感もスゴいが、何よりサウンド的な効果が絶大である。コレやっぱ良いわ。。。以前このチャイナをライブで使ったのは確かまだ学生時代だったので多分 30年くらい前だ。イマドキ 21世紀になってこんな巨大なチャイナシンバルを使うヒトは今や殆ど居ないだろうけど、寧ろ『新しく』感じるから不思議だ。約 30年ぶりに大きめのステージで叩かれて、このシンバルもきっと喜んでいる?ハズ(笑)
 さて、アッという間に客入れ。ウチらが一番なのでステージ上は我々の楽器が並んでいる。何だか意味も無くワクワクするのは、きっと心がずっと少年のままで全く成長していない証拠?かも。

 どんなハコでも、この『ステージに続く通路』が好きなんだよなぁ。

 そして本番である。オープニングでイキナリ Bassの音が出なかったり、1曲目の途中でギターの弦が切れたり…とトラブル続きだったが、例によって頭振って暴れまくりました。楽すぃ〜!

 今回は平日のトップバッターという事もあり、イツになくお客様が少な目だった。ホールが広い分、ステージ上からの眺めの寂しさもひとしお。でもウチの tony(ヴォーカル)は強かった。Kenの 弦が切れた時の繋ぎの MCもしっかり喋ったし、ライブ中、他のバンド目当てで来ていたであろう後ろの方で遠巻きに観てるお客様も、上手に煽ってステージ前まで誘導していたので、最後の方は結構良い感じに盛り上がった。

 今回、色々とトラブル続きだったが、自分らの課題点も見えてきて良い勉強になった。毎ステージ、毎ステージ、反省点をしっかり課題にして次に繋げる事がダイジ。例えお客様が少なくても『だれか一人』の心に『しっかり刺さる』演奏を、これからもずっと心がけようと思う。まだまだこれから!
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