中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

シンバルのメンテナンス

 月曜日、上海は曇り時々小雨。気温は見なかったが昨日と同じくらいだったかな? 週末が楽しかったので結構ブルーな月曜日である。朝一で起きても何だか疲れが取れなかったので、ガーデンホテルのジムに寄って熱めのお風呂に浸かってから出社。
 出社後は色々と見積もり関係の仕事で同僚と「あーでもない、こーでもない」と議論。皆それぞれ立場が有るから、現場の意見と管理層の意見は合わない。何度もやり直しが入って結構辟易したが、夜の22時過ぎにはようやく纏まって提出。あー疲れた。
 ワタクシは個人的に『お金の計算が苦手』…というか、正直『大嫌い』な分野なので、大きなオシゴト(しかも今回の様に予測不能なマージンが多いオシゴト)の見積り業務は、ホンキで非常にストレスが溜まるのだ。もうね胃の中に何か重たい重りを詰め込まれた気分である。ウチの同僚が非常に優秀なので、難しい計算は、ほぼ彼が調整してくれているのだが、それでも技術的に必要な機材や人件費等で『どうにもディスカウントできない部分』があり、それについて揉めたくないのが本音なのだ。もちろん会社としては営利業務なので、利鞘を1元でも増やさなければならないのだが、それをミッションにされると、最終的な完成形のクオリティに関する部分を犠牲にしてしまう恐れが有るので、どうしても最後の最後のギリギリの線まで阻止しなければならない。譲れない部分は譲れないからね。なので非常に消耗する。
 でもまぁビジネスなんて、どんな仕事でもそんなモンだわな。だからヲレは管理者に向かないし、いつまで経ってもエラくなれないワケだ(笑) 良い悪いは別にして。
 さて、終電で家路についたのは良いが、何だかスッキリしないのでイツモの店で一杯だけ飲んで帰る事にした。

 お客様も少なかったので、倉庫に置かせて貰っているシンバル類のメンテナンスを始める事にした。カウンターに取り出してウヰスキー片手にシンバルを磨きながら過ごすシアワセなヒトトキ。世界広しと言えどもシンバルを肴に飲めるバーは少ないと思う(笑)

 昨日のライブで初めて使ったこの中古のライドシンバルは、予想通りカップ部分のベル音が非常にクリアで『抜ける』音ゆえ、爆音に負けない『存在感』が有ってとても良かったのだが、フュージョンバンドでは寧ろカップ音量が大きすぎるくらいだった。逆に、表面をチップで叩いた時の音は(上品で美しいのだが)若干ダークさが目立ったので、少々叩き方に工夫が必要かもしれない。あまりアクセントを付けすぎないくらいで丁度良いカモね。
 因みに A Customシリーズは表面が光沢処理されている為、何気にメンテナンスが難しい。スティックの『チップ』部分で叩いた時に痕が付きやすく、この細かい傷はクロスで擦っただけでは全然取れない。かと言ってコーティングが有るのでポリッシュで磨くワケにも行かないので、まぁこのままで良いかな。音には影響無いしね。
 1枚磨き上げたら、さっきまでの胃の部分に有ったストレスの塊みたいなモノはスッカリ無くなっていた。我ながら何てゲンキンな性格なんでしょう(笑)
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