中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

歌唱収録

 水曜日、上海は晴れ、気温は 33度で暑い一日だった。
 本日はレコーディングの Day2である。例によって朝一から上海某所にあるスタジオに向かって、歌手が来る前に昨日録ったデータをヒタスラ纏めて本日の録りに備える。

 ナニゲにトラックが増えてきたのでシッカリ整理しておかないと、本番であたふたしちゃうからね。
 そして本日収録する主役である网红(ネット上のスター?みたいな風な意味である)を迎え、軽くブリーフィングをした後、早速ブースに入って頂き収録開始である。
 いやぁ…中国では最近ネットに生放送動画をアップするのが非常に流行っていて、それだけで非常に多くのファンがつく時代らしい。見た感じ普通の子なので、正直どの辺が凄いのかイマイチ判らなかったが、とにかく歌は上手かったので一安心。ただカワイイだけの素人さんではなくて、ちゃんと音大を出てるらしく音楽的な素養をヒシヒシと感じる子だった。なるほどね、サスガである。

 約 3時間半で収録は無事に終了。 折角なので記念撮影なんかしちゃったりして。

 そしてスターを送り出した後は、休憩する間も無く、すぐにトラックダウンの作業に入る。いやぁ…コレが今回ワタクシに課せられた最も重たい業務!?で、全ての楽器の全てのトラックから良いテイクを探して選んでピッチやらタイミングやらの修正をした後に全体を纏めなきゃイケナイから時間との闘いなのだ。
 今回、TDは立ち会い有りなので、基本的に曲を作曲した作家の先生と二人で相談しつつ進めるのだが、色々話していて結局ベースラインを一部変更する事になったので、一旦片付けたベースを再度持ち出して何カ所か録り直す…という、TDしながら『録り』を挟むなんて中々イレギュラーな作業もあったりして結構タイヘンだったが、何とか本日中にある程度纏まったので良かった。とりあえず『お土産ミックス』は上がったのでコレを作家さんに渡して本日はおしまい。嗚呼…疲れたび。
 さて!明日は明日で朝一から日本の某大物歌手のライブイベントの技術通訳業務である。日本からテックチームが大勢乗り込んでくるので、彼等の要求を中国側のスタッフに翻訳するオシゴトである。ふひー。忙しいなぁ…まったくもぅ。
 今日は早く寝ます。おやすみなさーい。
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