土曜日、上海は曇り、気温は 19度で肌寒い一日。
今日は例の日本の某国民的アイドルグループの上海公演 2daysの最終日である。今日は朝はユックリで午後から会場に入り、諸々最終調整である。もうココまで来たら、機材類がトラブらない事を祈るばかり。
今日はリハ前に結構時間が有るし、システム的に落ち着いてるので我々技術通訳は、連絡さえつけば近くでの待機は不要との事だったので、暇だしアチコチ歩き回ってみた。
アリーナ最前列前に置いてある花吹雪マシーンが仰々しくて、なんかカワイイ。
そしてモニ卓周り。電源を落とすと調子が悪くなるので、3日間ずっとパワーキープだったらしい。
サスガに出演者の人数が多いので、電波の使い方にも管理が必要。全員ダンスしながら踊るのでワイヤレスのお祭り状態。
5階席からどんな風に見えるか気になったので登ってみた。
写真じゃ伝わらないのが残念だがスゲー景色だった。
メッチャ傾斜がキツイので立って騒いだら怖いくらい。
FOHに戻ったら、技術通訳仲間の女子たちが何やらヒソヒソとガールズトーク⁉︎ していた(笑) 現場はいつもピリピリしてる事が多いのだが、この子達は百戦錬磨の強者ばかりなので絶対的な安心感がある。
そして開場 〜 手に汗握る本番スタート!
演者もスタッフも 2日目となると余裕が出てきて、昨日よりもずっと良いパフォーマンスを見せていた。素晴らしい!
お客様も大盛り上がり。
我々が居る FOHの卓周りは会場のエアコンの吹き出し口の真正面に位置するので、寒くて死にそーだったが、パフォーマンスもお客様の盛り上がりも熱かった。
何とか無事に全ての演目が終了。急遽、プログラムには無い 2回目のアンコール(カーテンコール)に応えたりして、非常に良い感じに幕を閉じた。
そこからは怒涛のバラしだが、今回ワタクシは通訳のみなので楽チンである(笑)
帰り際に、バラし始めたステージを見上げて、ちょっと感傷的!?な気分になった。5日間かけて、大勢の人たちが殆ど寝ないで一生懸命作ったステージなのに、今から数時間のウチに一瞬にして壊されて単なる鉄くずになって捨てられてしまい、明日になったら何も残らない唯のハコに戻ってしまうのだ。嗚呼…なんと儚いんだろう。
あーんなに苦労して作って、何度も危険な高所に登って修正してもらった配線類も、結局は 2時間余りのショウの一瞬のため「だけ」なんだよね。。。改めてショウビジネスの難しさっていうか、瞬間芸術の尊さ?みたいなものを感じた。儚い夢。だから輝くのかも。
今回、ホント大変だったけど、色々と凄く良い勉強になった。彼女らは日本のトップアイドルかもしれないけど、楽屋とかバックヤードですれ違っても気付かないほどフツーの女の子達だったのだ。でもステージに立つと一瞬にして変わる。実に面白い。
クサい事を言う様だけど、これって大勢の人たちで『夢』を作ってるんだと思う…。色んな意見は有ると思うし、自分も100%共感している訳じゃないケド、やっぱり日本で売れてるには理由が有る…という事を改めて実感した良い経験でした。
でも疲れた〜! 暫くは大型イベントはいいや(苦笑)