中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ビビを見た!

 土曜日、広州は曇り時々雨、気温は 21度。今までの日本での寒さが夢の様?である。薄着で過ごせる一日。

 朝 6時半に自然起床。時差があるので日本の 7時半だな。やはり身体がまだ日本のペースになってるらしい。昨夜 23時くらいに寝たのでまぁ睡眠時間は十分だったし、そのまま起きる事にした。

 昨夜は殆ど何もせずに寝てしまったので、今朝は朝一から荷物の整理である。色々とスーツケースの中身を取り出して、最後にびっしり敷かれた妻用のパックを見て失笑。

 ウチの奥さんはこのシリーズが大好きなのだよ。しかし、今は広州に単身赴任で昨日も羽田から直接広州に戻ってしまったので、コレは後日上海に送らなきゃイケナイのだ。確かに日本では安く買えるのけど何だか得なんだか損なんだか良くワカラン。

 そして、買ったことをスッカリ忘れていたコレ! 小学校の頃に図書室で読んで病みつきになった絵本である。

 以前、なんかの拍子に思い出して、その後どうしても気になってまた読みたくなり、ネットで探したのだが廃刊になって久しいらしく見つからなかったのだが、どうやら幼少期にワタクシと同じ思いをしたヒトがカナリ居るらしく、大勢の署名が集まって2004年に少数部のみ再発行されたらしい。それの中古本をみつけたので数年前に買ったのだ。当時はまさか 3年も帰国できないなんて想像だにしてなかったから、コレを買った事自体スッカリ忘れていたわ。結局、再販価格の 2倍くらいの金額を払ったが、またこの本を手にする事が出来て本当に嬉しい。ワタクシにとって、これはお金じゃ買えないモノなのだよ。

 最初の1ページ目からヤバい。

 子供向けとは到底思えない内容と、全く遠慮のないグロ怖い絵の連続である。うっひゃ~!すげ~!
 何より 1970年代に、この様に主人公の状況に応じて部分的に白黒反転の印刷を入れたり、声の大きさに応じて大きさが変化するフォントとか、絵の一部分のみに衝撃的にビビッドなカラーを施したり、文字が全く見えないほどバックグラウンドの絵が主張するページが有ったり、版画みたいな怖い絵を凄いレイアウトで挟んでくる手法は、当時子供心にカナリ衝撃だったのを鮮明に覚えている。薄暗い図書室に行っては、この本を探して手に取り、何度も何度も読んだのだ。きっと幼心に深く刻まれた『何か』があったのは間違いない。ひょっとするとワタクシが本を読むようになったキッカケ、原点はこの本かもしれないな。

 なんとなく読むのが勿体なくて(ちゃんと時間が有る時にユックリ読みたいので)とりあえずパラパラとページをめくって古い紙の匂いと共に少しの間だけ本を愛でる。いやぁ…よくこんな実験的な事できたなぁ…と改めて感心。凄い作家さんだ。まだご存命なのだろうか?良くワカランが。 今だったら、多分倫理的に引っ掛かって(差別的内容と捉えられる恐れが高い)きっとリリースできなかっただろう。

 今日は忙しいのでとりあえずこれはスピーカーの横に立てかけておいて、まずは溜まりに溜まった仕事を片付ける。割り込み仕事が入らないこの週末、つまり今日明日が勝負なのだ。

 …てなワケで朝の 8時くらいから夜の 21時くらいまでカナリ集中してオシゴト。
 やはり自宅の i9-13900 + RTX3070のデスクトップマシン + 4Kディスプレイはカナリ快適だ。今まで出張中はノートPCで 1mmくらいの文字を見ながら作業していたので肩が凝って仕方なかった、効率は雲泥の差である。

 そして 21時前に、溜まっていた全ての業務のコンバート及び UEへの実装が終わったので、日本側担当者に提出連絡を入れて完了! ふひー!疲れた~! 一応 2日くらい掛かるかな?と踏んでいたが、何とか一日で上げる事が出来たので嬉しい。これで明日はダラダラ過ごせるw

 何だかとても濃い酒が飲みたくなったので、ジンとウヰスキーとラムとアマレットを少しずつ混ぜてロックでチビチビ飲んでクールダウン。 思いつくまま適当に混ぜた割には意外と美味しいカクテルが出来たw
 コレを片手に相棒21の録画なんか観てダラダラ過ごし、午前 0時半就寝。

 まだ身体がふわふわして飛行機の中に居る様な気分だ。身体だけ日本に取り残して頭だけ中国に戻ってきた感覚? ま、明日には戻っているだろう。
 おやすみなさい。
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