中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

気持ちを入れ替えて

 日曜日、広州は快晴、気温は 27度。今日も暑い一日。

 朝 7時過ぎにイツモ通りに自然起床。今日は二度寝する事をハナっから放棄して起きる事にした。もぅ無駄な足掻きはもう止めよう。
 遮光カーテンのせいで部屋の中は真っ暗だったが、ゆっくりと起き上がって無駄にデカいクーンサイズのベッドの淵に座って深呼吸。「身体中どこも痛くない。これだけでカナリ幸せじゃないか?」そういえば数週間続いていた偏頭痛が最近綺麗さっぱり無くなってるのだよ。今まで気づかなかったわ。あはは。

 昨日まで完全に腐ってたのだが、今日は気分を入れ替えて 3回くらい顔を洗って、ちゃんと服を着替えて作業部屋に移ってフツーに朝 8時から仕事を始める。腐ってたって納期が伸びる訳じゃないものね。傭兵は傭兵らしく頭を空っぽにして金のために働くべし! 割り切りが重要。

 午前中は真剣に某声優さんの音声の最終音量&音質調整を行った。1キャラクターあたりメインシナリオ部分だけで平均して 600センテンスくらい有るので、一つ一つを手動で呼び出しつつ調整するのは至難の技だ。今まではバッチ処理で一気に対応していたのだが、それだとやはりシチュエーションによって聞こえない部分が出てくる。コンプをキツくし過ぎると今度は大きな声の部分や通常音声部分に違和感が出るので、やはり手作業が一番良い結果が見込めるのだよ。(手間だし大変だけどな)

 特にうまい声優さんは感情表現が豊かなので音量レンジが広いわけさ。これをコンプで一律処理するのはあまりにもったいない! ゆえに手コンプである。尖った音以外を摘んで手動で数dB上げたりする作業をチマチマと行う。

 そうそう! リニアPCMデータの良いところは、 基本的に 16bitなら 65535段階の『音量』データがシーケンシャルに並んでるだけなので、音量に関しては雑に弄ってもそれほど劣化しない点にある。要するに圧縮されていないから、44.1KHzならば、1秒間に441,000分割された『音量の』値が変わるだけなので、EQやコンプをかけない『単純な音量調整』の場合は、音質は殆ど影響しないのだよ。故に余程変なAppを使わない限り(係数計算を間違っていない限り)全体を摘んで上げ下げする限りは、劣化は殆ど「誤差」の範囲でしかないワケさ。実に素敵。 もちろん一度でもクリップしたり、限りなく0に近い値まで下げちゃったらダメだよ! でも数dB上下するくらいなら神経質に毎回 undoしなくても音質にはそれほど影響しない。

 故に集中して大胆に作業。
 今までの経験上、バッチで正確な値を一度出して一気に全体にエフェクト処理するよりも、一つずつ波形編集ソフトで開いて手動で大胆に調整した方がずっと良いものができる。

 そんなわけで本日も丸一日 PCの前で在宅勤務。おかげさまでブログネタが無いから夕食に饿了么で出前したサラダをば。

 20時過ぎにひと段落したので仕事をやめて、アマゾンプライムビデオでワイン片手に映画なんか見て過ごす。

 今日はアマゾンオリジナルの『次元大介』実写版を見た。アニメの実写化って絶対失敗するんだけど、これは切り口が違って良い感じ。世界観だけルパンで、あとは完全なオリジナルストーリーである。
 うん、悪くない。(ま、色々設定に無理があるのは否めないがw ありでしょう)

 午前 0時半就寝。
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