中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

AAS / Ultra Analog (2010.03.24)

 先日購入したApplied Acoustics Systemsのソフトシンセ『Ultra Analog』のライセンスが今日届いたので早速インストールして使ってみた。

 昨今のソフトシンセはパラメータが多過ぎて直感的に使えない事が多いのと、特徴を出そうとしてクセが強いものが多いので、自分で積極的に音作りをしようと思うと異常に時間がかかるものが多い。ゆえに結局サンプラーを使う事が多くなってしまうのだが、やっぱり痒いところに手が届かないので、使い勝手の良いソフトシンセを探していた。特に効果音を作る際にアナログシンセは欠かせない。

 で、先日Media IntegrationさんからDMをもらい、このAAS社のUltra Analogが現在キャンペーンをやっていて 4/10までに購入すると、なんと9割引きの2,940円らしい(笑)。「まぁ3,000円以下なら一回飲みに行ったと思えばいいか…」と思って、あまり期待せずにポチっと購入したのだった。

 で、本日ようやくライセンスが届いたのでダウンロードして使ってみたのだが、想像していたよりずっと良かった。昨今のソフトシンセは歪み系というかノイジーというか、派手に目立つ方向に調整してあるのが多いのだが、コレはあくまでもクリア。でもちゃんとヌケが良い音がしている。またアルペジエイターのパターンが他のどの機種にも似ていない独特なパターンを刻むのでドキッとした。ディレイやリバーブ等の空間系エフェクターの質も高くて美しい。
 また、操作感だが、ご覧の通りデザインは無骨だが、非常に分かりやすい配置である。しかもノブを回した時の感覚が良い。最近のプラグインはマウスの反応が速過ぎてアナログシンセで音作りをしている時の『0.5mmほど回した時の変化』みたいなのが再現できなくてイライラしていたのだが、コレはパラメーターが非常にゆっくり動くので作りやすい。なんと言うか『重たい可変抵抗を回している感じ?』がするので操作感が心地よいのだ。

 まだ実際に使い込んでいないので細かいレビューは後日するが、非常にお買い得なので、興味のある方は是非!