中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

リコー『CX4』

 今日は日本から荷物が届いた。RicohのデジカメCX4である。(GRで撮影)

 妻に新しいデジカメをプレゼントしようと思い昨年末から色々探していたのだが、結局年を越してしまった。
 彼女が以前使っていた古いFinePixは、意外と暗い場所での性能が良かったり、起動時間が速かったりと結構気に入っていたのだが、サスガに4年以上アチコチ持ち歩いてガタが来てるのと、子供が出来た後は以前に比べて物理的に衝撃を与えるシチュエーションが増え、一部のネジが落ちて無くなってしまったのと、角をぶつけた事が影響して最近ピントが甘くなってしまったのだ。

 なので、早々に買い替えようと思い調べ始めたのだが、最近のコンデジのスペックの高さと、価格競争の凄さに圧倒され、またネット上の情報が多過ぎた事も相まって結構悩んでしまった。
 ホントは今私が使っているGRが半額以下の4万弱まで下がっているので、同じのをもう一個買おうかと思ったのだが、彼女曰く「ズームは絶対必要」「GRはカワイク無い!」との事で、GR以外で探す事になった。

 しかし、中国に住んでいると「ちょっとお店に行って現物を見て来る…」というワケには中々行かないので、ネット上で調べるしかないのだが、ホントにネットは情報が多過ぎて泣けて来る。こりゃエンドレスだ。
 段々ウンザリして来たので、結局は自分の目を信じる事にした。今私がメインで使っているGR-digital IIIが個人的に本当に気に入っていて最近ちょっとリコー贔屓なので、メインストリーム商品であるCXの最新版を選んでみた。実はコレもデザインは無骨なのだが、ピンク色があったので妻には納得してもらう事にする(笑)

 正月にネットで購入したのだが、同時に買った32Gのメモリーカードが納品待ちだったので結構待つ事になってしまった。ようやく本日届いた次第である。折角なのでGRと一緒に並べてNikonで撮ってみた。


 私のNikonの一眼はホワイトバランスが極端なので(デスクの白熱電球のせいで)かなりアンバーかかってしまったが、こうやって並べてみると大きさも重さも殆どGRと変わらなかった。サスガに光学10倍ズームのせいで厚みはあるが、気になる程ではない。

 起動時間はサスガにGRの方が速いが、僅かな差なので気になるレベルではない。しかし、逆に電源ボタンを押してから完全に電源が切れるまでの時間はズームの状態によってカナリ差が出る事が判った。CX4はズームしている状態だと、一旦ズームをノーマルまで戻して、それからレンズ収納動作に入るので結構時間がかかる。10.7倍のフルズーム状態から電源を切る動作をすると、完全に電源が切れるまでに約5秒くらいかかった。
 しかしコレ以外は目立ったモッサリ感は一切無い。CPUも結構速い様で、メニュー等のソフト周りは非常に軽快な操作ができる。またこれもGR譲りでボタンの数が少ない割に結構機能的に配置されているので、慣れると直ぐに色々と凝った事ができるから嬉しい。

 早速夕食に持ち出してみた。最近良く行くBistro Fioreで何枚か撮ってみた。(リサイズのみで全く補正なし)


 GRに比べるとズーム故レンズが暗いので色々と心配していたが、なぁにしっかり撮れる。色味は若干大人しい印象はあるが寧ろナチュラルだと思う。
 何より良いのは、このCX4は『手ぶれ補正』が付いているのだ。従って、GRよりラフに撮っても、殆ど手ブレが起きない。ISOのキメ細かい調整と手ブレ補正でレンズの暗さを補っている感があり、夜の室内でフラッシュ無し…という環境でも結構奇麗に撮れる。

 そして何より素晴らしいのが10.7倍の光学ズーム。300mmの超ロングを付けているのと同じである。帰りに月を撮ってみた。

 モチロンAutoではないが、スポット測光&マニュアルフォーカスと露出調整のみで、ココまで撮れた。しかも、三脚無しで『手持ち』である。寒かったので、かなりラフに構えたのだが殆どブレてない。いやぁ…この手ブレ補正は使える。ちょっと感動。

 帰宅後、部屋の中で壁掛け時計なんか撮ってみた。やはり光学ズームは画質を犠牲にせずに寄れるから面白い。

 いやぁ…スバラシイと思う。コレを選んで良かった。サスガに同社フラッグシップ機のGRと比べてしまうと、画質面では若干劣る(多分、明るいレンズ&単焦点という部分と、CCD自体の性能の差だろう)のは否めないが、印刷物で使う訳では無いので、通常の用途ならば十分過ぎると思う。何より、これだけの機能が付いて2万円台前半で買えてしまうんだから時代は変わったものだ。
 因みに、撮った写真はカメラ上のモニタで見るとかなり明るく見えるが、実際にパソコンに転送すると暗くなる印象があるので、予め露出を+0.3〜+0.7くらいにしておくと良いかもしれない。
 あと、細かい事だが、シャッターを切った瞬間に手ブレ補正用の機構が働くためか、ほんの少しだけメカニカルな振動があるのが心地よい。『撮っている』という感じが音以外で実感できるのは意外と嬉しいものである。

 …とか何とか?何だかリコーの回し者みたいになって来たが、ホント良い商品だと思うので「性能の良いデジカメは欲しいけど、デジタル一眼を持ち歩くのはイヤ」という方にはオススメです!!安いしね!
 これから旧正月の帰省までの間(妻にカメラを渡すまで)は、暫くはこのCX4を使って日記をアップして行くつもりなので、購入を検討している方は参考にして下さい(笑)