中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

PAスピーカー購入

 いよいよ!?大物の分野である。今日はSRスピーカーだ。JBLのJRX112Mを2つ買った。コレ、CCCの関係で入手するのに激しく苦労した。結局3週間くらいかかったかな? 中国でホンモノのJBLを手に入れるのは本当に大変なのだ。外見そっくりなニセモノがあまりに多いので…。



 ご周知の通りJRX112Mは最も廉価版の転がし(フロアモニタ)である。故にコレをメインとして使う人は皆無に等しい。基本的にライブ用モニタなので中音域のヌケだけを重視したスピーカーなので低域がスカスカなのだ。最初から分かっていたのだが、設置場所のスペースに対してJRX115ではデカ過ぎるので、かなり悩んだ。

 音質から言うと15inchウーファーのJRX115の方が下が出るのは自明である。今回丁度 MusicVOXさんで両方入れてもらったので、本日じっくりと時間をかけて聞き比べてから決めた。

 結論から先に言うと、BGMを流す場合は絶対的にJRX115の方が音が良い。音楽的なバランスが保たれているし、所謂『オーディオ的に』比較的マトモに鳴ってくれる。それにキックやタムやベース等の低音楽器を卓で拾ってPAから出す場合もJRX115の方が絶対的に有利だと思う(低音はやや足りないくらいだが)
 しかし、今回のワタクシの用途としては、小音量のバンド編成を想定している。つまりドラムは全部生音だし、ギターはギターアンプ、ベースはベースアンプから出す。つまりPAから出るのは『歌』とキーボードだけなのだ。BGMは専用のスピーカーが既にあるので、ここからBGMを流す事は全く想定していない。

 そこで、今度はヴォーカルを中心に再度じっくりと聴き比べてみた。いやぁ…びっくり!全然違った。サスガフロアモニタ!俄然歌が前に出る。色んなソースをかけてみたが、男ヴォーカルモノでも女ヴォーカルモノでも両方ともJRX112Mの方が良かった。
 多分ウーファーの口径だけじゃなく、アッテネーターのカットオフ周波数の違いだと思う。JRX115が若干ドンシャリ気味に聞こえる程、JRX112Mは『真ん中』にパンチがあるし、何よりウーファーとツイーターの繋がりが自然な気がする。出力音圧レベルもJRX115より若干高い気がした。とにかく『聞こえやすい』のに『痛く』ならないのが良い。卓にマイクを差して自分で色々な声を出しつつ軽く歌ったりもしてみたが、やっぱりJRX112Mの方が良い意味で『熱く』聞こえるし、音量をあまり上げなくても、スコーんとヌケて前に出た(逆に言うと(エージングの問題かもしれないが)、JRX115は結構音量を突っ込んでやらないと、ちゃんと鳴ってくれない感があった)

 マイクの場合は仮に下が出てもハウるからカットしちゃうし、やっぱり12inchで良いかな…というワケで当初の予定通りJRX112Mを2本購入しましたとさ!
 でもサスガ Made in USA、中国の輸入関税は侮れない。日本で買う値段の2倍近く払った(涙)飛ばさない様にダイジに使います。。。