中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

『iLok2』と『Waves Gold bundle(Native)』

 今日は昼間眠くて仕方なかった。しかし夜になると目が冴えるのは何なんだろ?まるで深夜放送を楽しみにしていた中学生の頃の気分だ。

 さて、今日はネタも無いので、先般日本で買って来てもらった『iLok2』を紹介しよう。iLokとは音楽関連業界に居る人は知らない人は居ないと思うが、コピープロテクションの一つで、ソフトウェアライセンスキーを格納出来るUSB式のドングルである。


 今まで使っていた青い縄文土器の様な形をした古い『iLok』は、実にもう10年近く使っており、溜め込んだライセンスは全部合わせると100万円は有に越えているので、物理的な損傷がカナリ怖いワケだ。それゆえ持ち運びには細心の注意を払いつつダイジに使っていたとは言え、USBキードングルとして差し込み口は物理的な接点があるワケだし、内部のICチップだって寿命はあるだろう。10年も使ってるとサスガに怖い。もう減価償却と考えてもおかしくない。

 iLokはライセンス管理というその性質上、物理的に壊れたら終わりなのである。そのキーを米国のPACE社に送って『破損した』認定を貰わないと再発行してくれない。しかもこれには2週間以上かかるので、その間の作業が一切止まる事になるとシャレにならんワケだ。

 そんなワケで、先般、今までより多くのライセンスが保存できる新しい『iLok2』が発売になった際は、直ぐに買おうと思っていたのだが、例によって暇が無いのと「まだ使えるだろう…」的な油断から、伸び伸びになっていたのだ。
 しかし、今般Waves社のWUPが切れたタイミングで、ようやく重い腰を上げる事にした。丁度友達のプーアルさんが一時帰国する事になっていたので、ネットで買ってハンドキャリーしてもらったワケだ。

 下が古いiLokで上が新しいiLokである。

 古いiLokから新しいiLok2にライセンスを移動している際、特にWavesのバンドルでダブったライセンスが非常に多い事に気付き(私は『NativePowerPack』から細々と買い足した口なのだ)、しかも、今円高で新しいライセンスが非常に安く買えるので、古いiLokに残ったWavesのライセンスはそのままにして、新しいiLok用に『GOLD Bundle』を新たに購入してしまった。

 コレで極端な話、一本壊れても最低限の作業はもう一本で出来る訳だ。ま、保険みたいな物かな。他にもDigidesignのStrikeやらStructure等、以前単体購入したものはExtentionPackを買った時にダブってしまったし、IvoryのピアノやAutotune等の古いバージョンは残ってるし、Smack!等の細々とした単体買いのプラグインもダブったものは全部生きてるので良く考えるとコレは勿体ない。誰かに格安で譲った方が喜ばれるか? なんちゃって。

 さて、新しくGOLDを新調した所、V-Seriesがオマケで付いていて嬉しくなった。最近のプラグインはパネルの絵も凝っている。古い機材の『ペンキが禿げて塗り直した感』まで表現していたので笑ってしまった。こんなの誰が喜ぶんだろう?

 それにツマミに付いた傷も凄いディテールだ。

 しかもスレッショルドの摘みを回すと、ガリった風にメーターが飛ぶから面白い。音だけじゃなくて、機械『そのもの』をコピーしてるんだな。いやぁ…時代はどんどん変わる。 

 午後11時過ぎに友達のAyanoさんからSkypeチャットが来たので下らない話題で暫しお喋り。早く寝なきゃ!