中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

D-Day

 金曜日である。何だか仕事を終えるまで、ず〜っと木曜日の気分だった。1日の差でこんなに得した気分になるんだから人間って単純だ。週休3日制にならないかな(笑)

 さて、今日は D-Day、ノルマンディ上陸作戦の日である。何でそんな事を一々覚えているか?というと、別に歴史が好きだった訳ではない(歴史は寧ろ嫌いだった)。
 実は'80年代半ばに『D-Day』という、ニューウェーブ系のインディーズのバンドがあり、非常に独特で不思議な雰囲気のバンドでとても好きだったので、この D-Dayという単語を覚えてしまい、後にコレがノルマンディ上陸作戦の名前だった事を知る。
 D-Dayは、バンドとしては正直『上手い』とは、とても言えるレベルでは無く、寧ろアマチュアの中でも中の下くらいのレベルしか無かったのだが、それでも彼女達の作る音楽(精神)世界は唯一無二で、『耽美の中のアンビバレンツ』とでも言おうか、『脆く儚いのに狂気を孕んでいる感じ』で、一見可愛い曲なのに詩が凄くシニカルだったりして鳥肌が立つのだ。童話で言うと『オズの魔法使い』の世界かな。絵で言うと『ダリ』や『ジョルジョ・デ・キリコ』の世界かもしれない。
 特にアルバム『GRAPE IRIS』に入っていた『Sweet Sultan』という曲が好きで高校時代に猿の様にヘビーローテーションして良く聴いていた。懐かしい。。。
 この D-Dayと、もう一つ同時期にやはり同様の G-Schmittというバンドがあったのだが、コレについても長くなるのでまた別の機会にしよう。何れにせよ、この2つのインディーズバンドは私の中で忘れられないバンドだし、自分がカナリ影響を受けたバンドなのだ。

 さて、本日は写真が無いので、宣伝をば。明日、古北の黄金城道にある『Coral Bar』にて jazzのライブイベントがある。この店の店長さんから前々から頼まれていたのだが、中々良い機会が無く、今回店長の誕生日という事で、演奏する事になった。お店で音楽の生演奏をする事自体初めてなので、どうなるか分らないが、まぁ楽しもうと思う。

 上海在住でお時間ある方は、是非遊びに来て下さい!