中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ライブイベント@開心果

 本日は夕方から开心果にてPAのお手伝い。雨は何とか止んだので良かった。
 午後0時半、昨夜の疲れが残っていたが老体に鞭打ってイツモの店に機材を取りに行ってその足でタクシーに乗って开心果の1号店へ。今日は3バンドあるのだが、3バンドとも3様で、楽器も違えばジャンルも異なるので、セットチェンジで混乱しない様、チャンネルが許す限り、予め全部フェーダーに立ち上げる事にした。

 最初のバンドはフルーティスト『Marie』さんのトリオ。良質なポップスのカヴァーを Jazzっぽいアレンジで演ってくれた。

 Marieさんは上海のブロガーさんとしても非常に有名な方で、毎日更新しているのでファンも多く(http://small-island.jp/marie/)、今日のお客様も彼女のお友達が一番多かった気がする。
 Misiaの『Everything』を演奏された際、ドラマ『やまとなでしこ』を思い出して、懐かしくてトリハダ立ってしまった。嗚呼…桜子さん!(笑)
 リズム楽器が無いのが残念だったが、全体的に素敵な演奏だった。素晴らしい!

 そして2バンド目は『夢人』のアコースティックバージョン。彼らは普段、ハード目のロックバンドで活動しているのだが、今回『Rain.Dog』さんの前座という事で、わざわざアコースティックにリアレンジしての挑戦らしい。

 でも PA席から観ている限り、イツモより歌詞が『スッ』と入って来て、非常に良いステージだった。コレはコレでアリでしょう(笑)

 そしてラストは昨夜に引き続き、日本から来た『Rain.Dog』さん。

 2日間とも音響を任され光栄である。非常に甘く切ない世界観でお客様を魅了していた。さすがプロは違う。
 本日は大きな事故も無く恙無く終了。終了後は开心果にて軽く打ち上げ。ワタクシは連日の疲れで、また声が全く出なくなってしまったので、大事をとって早めに帰って来た。

 …そのクセ、直ぐに寝れば良いモノを、結局自分の部屋で一人でマッカラン片手に、先週撮り貯めしたビデオを観ながら一人で盛りが合ってるダメ人間(苦笑)

 どうでも良いが、Princess Princess奥居香さんが『岸谷香』という名前でソロ活動を再開していたのを TV(CX / Music Fair)で観て驚いた。良い意味で『相変わらず』な彼女の歌声を聴いてたら、何だか昔の事を色々と思い出してしまった。彼女は私と同い歳なのだ(確か一ヶ月くらいしか違わなかった筈) そう言えばプリプリは大学時代に良くコピーしたなぁ…。そんな年代だ。
 今となってはあまり思い出したく無い思い出だが、実はワタクシ、大学を卒業後に就職した会社を 1993年の夏に辞め、その秋〜年末にかけて業界に片足を突っ込んでいた。で、某アーティストのライブリハに(何故かマネージャ業務で)芝浦スタジオという業務用リハスタに出入りしていた事があるのだが、その頃に、ワタクシ的には結構『人生変わる』程の出来事があり…まぁ詳しくは書かないが、そんな事まで思い出してしまった。
 でも(負け惜しみかもしれないが)あのまま業界に居なくて良かったと思う。『業界人になりたいヒト』と『発信側に居たいヒト』って全然『別物』なんだよね。今だって(どちらかと言えば)サポート側だけど、例えアーティストのサポート側に回るとしても、『自分が本当に求めている【スタイル】や【ポリシー】』によって、立ち位置って全然違うんだよ。全然後悔していない。
 でも、あの経験が無ければ今の自分が居ないのも事実なので、こういうのって皮肉だなぁ…なんて思ったりもする。ホント人生って難しい。