中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

やっぱり写真が好き

 ここ数日、関東地方はイキナリ涼しくなった。今は台風の影響で外はカナリ風が強い。秋ですなぁ。
 さて、その昔 CXの番組で『やっぱり猫が好き』というのがあったが勿論全く関係ない。最近、基本的に『待ち』状態ゆえ良くも悪くも時間が腐る程あるし、手術を前にしてチョット特殊な心境である事も相まって、布団に寝転んで天井を見ながら人生について色々と考える事が多い。こういうのもカミサマが与えてくれた貴重な時間なのかも。

 ワタクシは一体『何が』したいのだろうか。。。。40代も後半になり、やりたい事は殆どやり尽くしてしまった感がある。幸いにして30代で自分の最もやりたかった事を仕事にする事ができ、それですら満足できなくて海外に飛び出したワケだ。そして色々と巡り巡って、こんなトコまで来てしまったのだが、振り返ってみると(色々と小さな失敗こそあるが)正直『後悔』というのは殆ど無くて、どちらかと言うと『痛快なりゆき人生!?』的な?楽しかった記憶しか無い。いや、別にこれから死にに行くワケじゃないのだけど、何と言うか今ここで改めて振り返って自分の足跡を眺めてみると(いびつに曲がりまくっていて決して褒められるシロモノでは無いが)ほんとシアワセだなぁ…と素直に思えるワケである。有り難いよホント。親や妻には感謝しかない。

 しかし…ココへ来てこのザマである。今週手術があるので、これから暫くは入院生活になるだろう。一度リセットして第二の人生について考える良い機会なんだろうな。

 そんなワケで、色々と思い巡らせているのだが、ワタクシは文章を書く事や写真やレコーディング等『時間を記録する』事が好きだという事に自分で改めて気付いた。今まではライブでの演奏や歌など『表現する』事が好きなのだとばかり思っていたが、どうも心の深い部分では違うっぽい。その辺の自意識過剰っぷりはきっと若気の至りだったのだろう。
 ワタクシはある種の『ふぇち』なんだと思う。ブログや写真は別に誰かに褒めてほしくてやっているワケでは無い。何と言うか本能に近い深層心理?的な部分に擦り込まれた『何か』がある気がしてならないのだ。あるいは遺伝子とか?…ちょっと大袈裟だけど。自分の知識や経験を生かして『時間的混沌』を『混沌のまま』理屈をつけて『何らかの作品』っぽい形として残したいだけなのだ。ひょっとすると作曲もその延長戦上にある気がする。あまり健全じゃない…カモしれないが。

 ま、そんな事はドーデモ良い。今日も無意味な写真を撮りまくる。時間の断片。人生という名の混沌パズルの意味の無いピース達を。

 先日購入した Kindleがカナリ気に入ってしまい、入院前からコレで本を読みまくっているのだが、何と言うか無意識に雑に扱ってしまっているので念のため画面保護フィルターを購入した。

 最近の保護フィルターは良く出来ていて、カナリ簡単に綺麗に貼れた。折角なので魚眼レンズで撮ってみる。

 入院する事が分かっていたのに、わざわざ魚眼レンズまで持ってきている自分に呆れる。


 …というか持ってきている事すら忘れていた自分に呆れる。

 台風が近付く前の夕暮れの空は綺麗だった。