中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Kindle Paperwhite購入

 いよいよ入院を目前に控え、入院中に如何に快適に過ごすか?を考え始めた今日この頃。手術後はきっと暫くの間は体中に線を繋がれててベッドから動けないだろうし、痛かったり調子悪かったりして、快適性どころじゃ無いとは思うが、とは言え、なるべく快適な入院生活?を送る為に今から準備できる事が無いか考えている呑気なワタクシ。

 最近思うのは、寝っ転がってスマフォの小さい画面でポチポチやってると意外と目が疲れる…という事だな。バックライトの明るさを色々調整してみてはいるものの、サスガに長時間見てると疲れる。
 で、良い機会だし、久々に PCから離れて本でも数冊買って読もうかとも思ったが、文庫本を片手で持って片手でページを捲るのは意外と大変だろうなぁ…なんて考えていて、そんなこんなで思いついたのが AmazonKindleなのだな。

 先日友達が Kindleを持っているのを見せて貰った際、バックライト無しの自然光の下でかなり『クッキリ』映る字にチョット感動したし、持った感じも文庫本と変わらないくらいで軽い。それに、この中に数千冊もの本が入っちゃうのみならず、WiFiがあれば、その場で読みたい本を検索して そのままダウンロードして 1-clickで買えちゃうのも素晴らしい。(文庫本なら数メガなので、殆ど数秒でダウンロードできるのも良い)
 ワタクシの様に老眼が入ってきたオッサンにとっては、文字サイズを自由に変えられるのも良いし、入院中の不自由な身体を考えると、片手で持って片手でページをめくれるのも嬉しい。
 価格も、本体は1万円前後でそんなに高く無いし、画面がいわゆる『液晶』ではなく『電子ペーパー』なので、技術的な興味もあったので(実はこの部分が一番大きかったりするのだけれど)、まぁそんなこんなでポチってしまったワケだ(笑)

 驚いたのは、キャンペーンか何かでカナリ安く買えた事! ワタクシは Amazonのプライム会員だったので本体購入時に 4,000円も安くなった。しかもプライム会員は月に1冊有料の本がプレゼントされるらしい。いやぁ…ナニゲにステキじゃ無い?コレ(嬉)ただし、宣伝が毎回表示されるのはイヤなので、少々高いが『宣伝無しバージョン』を選んだのは言うまでも無い。
 そして本日届いた Kindleくん。結構シンプルで Appleほど外箱は凝っていない。

 中を取り出すと、まだ電源を入れていないのに既に何か表示されていた。ココが液晶と電子ペーパーの大きな違いだな。電子ペーパーは物理的に表面の素子を白黒反転させているので、前に表示していた内容は電流を切っても表示し続ける事ができるのだ。最初見た時は画面保護用のメクラ板的な紙が挟まってるのかと思った。まさに『紙』ですな。

 本体の裏側はゴムっぽい手触りの樹脂で Amazonのエンボスが入っている。滑りにくそうだ(指紋は結構つくだろうけど)

 電源を入れてみると諸々初期化が始まった。画面が変わる時に、一瞬ネガっぽく反転するのが面白い。反応速度は速く無いが、物理的に書き換えている風で面白い。反応速度の速いスマフォに慣れてしまってるのでナカナカ新鮮。

 あと、やはり一番感動するのは、バックライト無しでも結構明るく『くっきり』見える事。要するに普通の印刷物と同様に蛍光灯などの室内灯の明かりで十分に読む事ができるコントラストをキープしているのがスゴい。本のページを表示するとこんな感じ。諸々権利問題もあるので少々モザイクをかけたが、とても読みやすく良い感じだ。

 ワタクシが購入した Paperwhiteは第6世代の 2015年版でバックライト機能も付いているのだが、明るい場所では全く必要無いと思う。因みに電子ペーパーなのでバックライトでは無くフロントライト?らしく、普通の液晶と違って画面そのものが光るワケでは無い。あくまで間接的に紙の上から電気を当てて表示している風な光り方をする。試しに暗い部屋で読んでみたが、確かに光が全然『痛く』無い。いやぁ…こりゃ目に優しい!
 因みに、仮に読んでいる間中ライトを常時点灯した状態でも一週間近くバッテリーが持つらしいから驚きだ。

 正直、電子書籍に関しては興味も無かったし、スマフォやタブレットで良いじゃん…とすら思っていたが、実際に手にするとこりゃカナリ良いかもしれない。
 モノクロだし、画面の書き換えが遅いので、動画や動くモノは一切表示が出来ないだろうけど、画面書き換えは 0.3秒くらいしかかからないので、書類を切り替える分には全く気にならない。何より電源を切っても表示状態が残る…というのは新しい感覚だ。表示されている字を読んでる間は(表示を書き換えない限り)一切電気を食わないので、スリープ時もずっと何かの『絵』を表示しつづける事ができるのだ。「他にも何か使えないかなぁ?」…と色々とアイデアが浮かんでくる。
 あ、そうそう!スリープ時に表示し続ける絵の事を説明書上には『スクリーンセーバー』と書いてあるが、別にこれは『焼き付き防止』というワケでは無いから、時間と共に絵が変わる訳ではない。(そもそも電子ペーパーは焼き付きしない?…というか、わざと焼き付きを起こさせて表示させている様なモノだと思う)最初スクリーンセーバーと書いてあったので少々混乱した。

 その後は、色々な本をダウンロードして暫く読みふけってしまった。何と言うか懐かしいこの『読書』の感覚にワクワクする。時間を忘れてしまうほど楽しい。こりゃ良い買い物をした。今のところ世の中の全ての書籍が対応しているワケじゃないのが残念だが、使ってみて感じたのは、明らかに時代はコッチに移行していくだろう…という事だな。だって便利だもん。
 唯一の問題は上海に戻ってからネット経由でちゃんとオフィシャルサイトから本が購入できるか…という部分だけだな。(仮に繋がらなくても方法はあるので不可能では無いが、直接繋がるならそれに越した事は無いからね)